2014年3月4日火曜日

2014年。お兄系、死す。



今年も花粉症発症は回避した…と思いたい山田です。

こんにちは。




昨日と同じくリサーチネタです。


お兄系の聖地、

渋谷109MEN'Sの一階で

リサーチの同行者と待ち合わせをしました。



因みに随分前に109-2(マルキューツー)から

109MEN'Sに名前が変更されているのですが、

今まで109MEN'Sと呼んでいる人に出会った事がありません。


で、待ち合わせで少し時間があったので

109MEN'Sのエントランスをじっくり観察してみました。

このエントリを書いている今はもう終わっていますが、

リサーチに行った先週金曜日の時点で109MEN'Sはリニューアル中。



改装セールを行っています。

で、エントランスにニューショップが紹介されていたのですが、




画像引用元:http://www.109mens.jp/fair/renewal/index.html

このビジュアルで見る限り

お兄系と呼べるテイストのブランドは皆無です。

キレイ目、ストリート系、プレッピー。

我々が想像する109MEN'Sっぽさはゼロ。

ニューショップのラインナップを見てみると、



お兄系ブランドの代表格の

バッファローボブスのニューショップは

アウトローでロックなお兄系とは正反対の単語、

「ジェントルマン」という枕詞がプラスされています。

これはもう、お兄系からの脱却宣言

と見て良いのではないでしょうか。

バッファローボブスの公式サイトでルックブックを見てみると


画像引用元:http://www.buffalobobs.co.jp/lookbook/


画像引用元:http://www.buffalobobs.co.jp/lookbook/

この爽やかさ!

まるでRAGEBLUEかのような

健全な大学生向けプレッピー系カジュアルスタイルです。

バッファローボブスが完全に

このようなプレッピー系カジュアルに方向転換した訳ではなく、

ルックブックではこのプレッピー系の後には

従来のお兄系もラインナップされています。


画像引用元:http://www.buffalobobs.co.jp/lookbook/

 
画像引用元:http://www.buffalobobs.co.jp/lookbook/

うん。安心しますね。

しかし、よく見てみると

これらのお兄系スタイル、

もう何年も前からほぼ変化はしていません。

以前のエントリ

山田耕史のファッションブログ: 2007~13年の6年間でマルイ系の何が変わったのか?

でご紹介した2007年のMen's Voiの表紙。

今からは考えられない攻撃的な瑛太!



このスタイルから大きな変化は見られません。

つまり、お兄系は少なくとも7年前に進化を終えているスタイルなのです。

バッファローボブスなどのブランド側も手を変え品を変え、

お兄系の存続に腐心していたと想像します。

その辺りのブランドや雑誌の奮闘ぶりは以前のエントリで紹介しています。

山田耕史のファッションブログ: メンズエッグの表紙で見る「お兄系」が「お兄系」でなくなっていく変遷。

山田耕史のファッションブログ: メンズエッグ最終号で見る「ギャル男ファッション14年史」。

しかし、お兄系雑誌の代表格メンズエッグが2013年に休刊となり、

山田耕史のファッションブログ: men's eggが休刊に追い込まれた理由は何だったのか?

↓のエントリでも書いたように、

山田耕史のファッションブログ: お兄系は不滅?戦後ヤンキーファッション史に見るお兄系の位置。

お兄系の次となるテイストもまだ浮上してていません。

このような状況ではお兄系ブランドも

以前のようなお兄系を続けていくのは難しく、

バッファローボブスのようにマスで人気のカジュアルスタイルに

注力しつつあるのは当然の流れでしょう。

バッファローボブスのルックブックのバナーは

プレッピースタイル。

これはバッファローボブスの今のブランドテイストを象徴するものでしょう。


画像引用元:http://www.buffalobobs.co.jp/


勿論今すぐにお兄系が無くなる訳ではないでしょう。

109MEN'Sの店頭には今でも

タイトなシルエットにスタッズやスカルなど攻撃的なデザインで装飾された

お兄系スタイルのアイテムが並んでいます。

地方のショップでは

未だにお兄系スタイルは売り場の定位置を占める

売れ筋テイストだと聞きます。

お兄系の聖地だった109MEN'Sで

徐々にお兄系が姿を消していっている今の状況が

全国に広がるのか。

それとも一定数の支持者(これは確実に存在すると思います)により

日本の定番メンズカジュアルテイストとして生き残って行くのか。

少なくともこの数年は答えは出そうにありません。





※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。