ドン・キホーテのオンリーワン経営論。






こんにちは。

久し振りに派手なピンク色のパッチワークパンツを穿いたら

少し気恥ずかしい山田です。



またまた図書館で偶然手にした本のレビューです。



情熱商人 ドン・キホーテ創業者の革命的小売経営論

Amazonの内容紹介をコピペしておきます。

内容紹介
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「『情熱商人』は誰よりも心の内圧が高い。すなわち思いを内に秘め、本願成就に向け突き進んでいく。
もちろんその過程は、厳しい道のりの連続だ。予期せぬハプニングはもとより、孤独に苛まれるときもあれば、あらぬ誹謗中傷を受けるときもある。そんなときは、誰しもめげる。しかし、めげても、めげても、何度でも起き上がる不屈の精神を情熱商人は持っている。
ただしここで言う「不屈」とは、どんなときにも折れない、倒れないという意味ではない。むしろ小さなたくさんの屈折を繰り返しながら、そのつど、あたかも形状記憶合金のごとく甦ろうとする意思力と柔軟な心を指す。」――。(著者あとがきより)
“失われた20年"に売上高450倍の成長を成し遂げた、ドン・キホーテ創業者、安田隆夫の革命的小売経営論!
「目次」
第1章 流通大激変時代の突破力
1流通業は格闘技である
2規模拡大主義から業態創造主義へ
3顧客最優先主義と主語の転換
4継承しなければならないこと
5引き算のできるリーダーたれ!
6未曾有の流通経済戦争時代の到来
7過去の成功の延長に今後の成功はない
8グループ事業の後継戦略
第2章 「ドンキ流」勝ち残り戦略の真髄
1ディスカウント論
2消費者心理論
3店舗・買い場論
4仕入れ・品揃え論
5業態開発論
6経営・マネジメント論
7出店・立地論
8商品開発(PB)論
9人材開発論
10商圏・ターゲット論
11CSR論
第3章 若き商人と起業家へ贈る言葉
1安田流商人論
2安田流起業論
3安田流現場論
4安田流勝負論
5安田流人生論
出版社からのコメント
ドン・キホーテ創業者安田隆夫氏が、三十有余年にわたる商業者としての体験の中で会得した小売業の極意と本質、そして若き商人への熱いメッセージがここにある!

正直あまり期待は持たずに読み始めたのですが、

興味深い内容が多かったので

私が面白いと感じた所を箇条書きで挙げていきます。

・なぜ、ドン・キホーテにはライバルが出ないのか?
答えは簡単である。ドン・キホーテは、いわゆるチェーンストアではないからだ。
(中略)
徹底した権限委譲により、現場に頭脳と神経系統が備わる。
本部はその活動を支援するサポートセンターという位置づけだ。(P24)

・これからの顧客開発
ドン・キホーテでは2010年から、原則としてチラシを撤廃している。
(中略)
なぜなら、(不特定多数ではない)今のドンキのお客さまに、
ドンキの商品を買っていただきたいのである。
したがって、チラシに代わる販促媒体は、レジ袋に封入することにした。(P56)

・ドンキが目指すモノづくりの方向
現代のわが国は成熟消費のモノ余りの社会で、
モノそのものに受容力がない。
だから需要と市場はわれわれ流通業がつくっていく必要がある。
それをして初めてモノが売れるというのが、現代の消費社会構造だ。
そういう意味では、消費を成立させるカギは、
今は製造業ではなくわれわれのような流通業が握っていると言えよう。
(中略)
ドンキがつくるモノは、「リーズナブルでおしゃれなもの」だ。
ここで言う「おしゃれ」は今どきの表現に変えれば「クール」ということになる。(P96-97)

・サプライズと意外性のある安さで勝負
たとえば、いつも買い物をしている贔屓の店の「お客さま感謝デー」で、
粗品でももらったとする。
開けてみると100円のボールペンだった。
この場合、「なんだ、100円のボールペンか……。
タダでもらったんだから、まあいいか」というのが
大方の反応だろう。
一方、同じ店のお客さま感謝デーで、同じボールペンを10円で販売したらどうだろう。
こちらは「安い!面白い!」と感じてもらえるのではないだろうか。(P11-112)

・プライシングの再考
お客さまが「この値段ならOK」「これなら安い」と思ってくれる値頃ポイントは
具体的にどこなのか。
われわれはそれをもっと真摯に研究し、突き詰める必要があるだろう。
そう思うのは、最近は当社でも、「何も考えていないのでは」という安易なプライシングが
目に余るからである。
少なくとも、皆、右へ倣えのような「98並び」や「99並び」のプライシングは
そろそろ見直すべきときではないだろうか。
(中略)
私見だが、心理的に5000円台で買えたと思ってもらえる
最大値価格は5750円くらいではないだろうか。(P113-114)

・「見落とし感」と「後ろ髪引かれ感」の演出
常にお客さまの”見落とし感”が残るように演出し、
お客さまが「後ろ髪を引かれながら」店を出るような気持ち、
すなわち「近いうちにもう一度来たいな」と思っていただかなくてはならない。(P127)

などなど。

特に冒頭に挙げた、

なぜドン・キホーテにライバルが出ないのかは

前々から疑問に思っていました。

それが安田氏の悪戦苦闘から生み出された常識破りのノウハウが、

現場の人間に教えても伝わらないので、

自らがそのノウハウを会得したのと同じ状況を社員に体験させる為に

徹底した権限委譲を行うようになったというのは

興味深いエピソードでした。


さて、私がこの本を読んで

最も「なるほど」と思ったのが安田氏の趣味が格闘技だという事です。

・飯より好きな格闘技

と題されたページでは

「少年時代からとにかく格闘技が大好き」で

大学進学後はボクシングにのめり込み、

プロライセンスに挑戦できるまで腕を上げる程になります。

その後ドン・キホーテはプロ格闘技戦をスポンサードするようになりますが、

この項を読んで私が思い起こしたのは

ドン・キホーテの客層でした。

多くの人が思い起こすドン・キホーテの客層は

いかにも格闘技が好きそうな人達ではないでしょうか。

類は友を呼ぶ。

格闘技が好きな経営者のお店には

格闘技が好きな客が来る。

他の企業でも客層に特徴がある所には

それなりの理由があるのではないかと思いました。





※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。