ニット・スウェット×シャツのコーディネイトが増えている理由。



こんにちは。

怒涛の4月が過ぎ、

5月は毎日ブログが更新出来そうな山田です。





この春のファッションを紹介している雑誌を眺めていると

クルーネックのニットやスウェットとシャツのレイヤードコーディネイトが

かなり目につきます。

例えばMEN'S NON・NO





Samurai ELOなど、





メンズならほぼ全ての雑誌で登場しているくらい、

この春はニット・スウェット×シャツのレイヤードコーディネイトが

大流行しています。

これは雑誌の中だけの話ではなく、

当社で発行している

渋谷、原宿のストリートスナップを分析したストリートリサーチでも数多く登場しています。

売れるファッション企画 ココベイ株式会社 ストリートリサーチ

例えばこれは3月に撮影したスナップの一部。







かなりのオシャレさんからそうでもない人まで、

幅広い層の人達がニット・スウェット×シャツのレイヤードコーディネイトをしています。


このレイヤードコーディネイトが流行するようになった理由を

メンズファッションのトレンドから説明すると、

数年前からトレンドに浮上していた

シャツを主体とした着こなしだったトラッドやプレッピーが徐々に

カジュアル、スポーティな雰囲気に変化しており、

その影響でシャツの上にニットやスウェットを着るようになった、

というような流れで説明出来ると思うのですが、

最近この他にもひとつ説を思いつきました。

それは。

シャツとカットソーのトレンドが入れ替わる時は

レイヤードが流行する

という説です。

(カットソー=ニット・スウェット・Tシャツなどの総称)

この説に気付いたのは

約5,6年前の2008年~2009年頃にシャツとカットソーのレイヤードコーディネイトが

流行した事を思い出したからでした。

当時流行したのは

今のニット・スウェット×シャツではなく、

Tシャツ×シャツというコーディネイト。

当社のストリートリサーチでも登場しており、

2008年7月



2009年4月



このように長袖や半袖のシャツの上にTシャツを着るという

レイヤードコーディネイトがかなり流行しました。

そう言えば私も当時このコーディネイトをしていた記憶があります。


2008年以前はメンズのトップスの中心はカットソーでした。

それが、このTシャツ×シャツのレイヤードコーディネイトが流行った

2008年~2009年くらいからシャツの人気が高まり、

その後2010年くらいからシャツ人気が本格化したような記憶があります。

そしてメンズのトップスの中心がシャツになってから

数年経った2012年あたりから

ニット・スウェット×シャツのレイヤードコーディネイトが出始めます。

少しわかりにくいのでまとめると


~08年 カットソー

08~09年 カットソー×シャツレイヤード

10年~12年 シャツ

13~14年 カットソー×シャツレイヤード

14年~ カットソー


というような感じです。

シャツとカットソーのトレンドが入れ替わる過渡期に

レイヤードが登場しています。


では何故この過渡期にレイヤードが流行するのか。

それは

トレンドというものはいきなりガラリと入れ替わるものではなく、

グラデーションのように徐々に変化していくもの

だからです。

トレンドとは時代の空気や気分のようなものです。

例えば昨日までずっとキチンとしたシャツを着ていたのに

今日から急にカジュアルなTシャツを着たい気分になった、

という事はなかなかないでしょう。

今までと全く違う雰囲気の格好をするというのは

なかなか気恥ずかしいものです。

おそらく、

「そう言えば最近Tシャツ着てないからそろそろ着たいなー」

という気分が生まれると

最初はジャケットのインナーとしてTシャツを着るというような

今までの格好と比べてあまり違和感の無いコーディネイトからスタートするでしょう。

そこからコーディネイトにTシャツを採用する回数が少しずつ増えて来て、

最終的にTシャツをメインアイテムにしたカジュアルな着こなしなる、

という流れが一般的だと思います。

このような

今のコーディネイトに違和感なく

新しいアイテムを取り入れる手法として

レイヤードが用いられているのではないでしょうか。

シャツの上にニットやスウェットをレイヤードすると、

今までのキレイ目な雰囲気をあまり損なわずに

カジュアルな印象をプラス出来ます。

おそらくこのキレイ目×カジュアルミックスの期間が

1、2年位あった後に

カジュアルが本格化すると思います。



今回はメンズのシャツとカットソーという例でしたが、

これと同じ様に

「○○の流行が終わり××が流行る前には必ず△△が浮上する」

というようなパターンは他にもありそうです。

このパターンを発見出来たら

次に何が流行るのかがわかりやすくなりそうですね。

今後、気をつけてみようと思います。





※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。