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2030年のファッション業界を予想してみた。



【このエントリのポイント】自分が求めるファッションが適正な価格、タイミングで手に出来る夢のような世界が近い将来訪れます。

こんにちは。

MySQLのマスターを目指している

ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。







孫正義氏は300年後の世界を予想し、

それを元に事業計画を練っている事は多くの方がご存知でしょう。

参考:【全文】ソフトバンク孫社長が語った“300年後のテクノロジー”予想すげえ! - NAVER まとめ

孫正義氏に限らずIT業界関連ではこのような未来を予想した記事をよく見かけますが、

考えてみればファッション業界の未来を予想した記事はあまり見かけません。

ないのなら自分でやってしまおう、と思い

今回は自分でファッション業界の未来を予想してみました。

300年後は想像したくてもなかなか想像しづらいので

今回は2030年で予想してみます。

一個人の単なる予想妄想なので軽く読み流していただけると幸いです。

1:テクノロジーの発展によるファストファッションの品質、ファッション性向上


・縫製ロボット


様々な業界でロボット化が進む中、

何故縫製がロボット化されないのだろう、と思っていたのですが

調べてみたら研究は進んでいるようです。

参考:全自動で衣料品を生産するロボットミシンは途上国の縫製産業を奪い取る - GIGAZINE

参考:縫製ロボットが発展途上国の仕事を奪う日(英エコノミスト誌)

これが実現されるとファッション業界に大きな革命が起こるでしょう。

最大の変化は縫製が人件費の安い発展途上国ではなく

消費者が多く存在する先進国でも可能になる事です。

縫製、輸送時間が短縮され朝注文したデザインの服が

その日のうちに裁断→縫製され夕方には届く、という事もあるかもしれません。

今までは人の手で行っていた縫製がロボット化される事で品質も安定します。

特に今のファストファッションブランドでは

一点一点縫製品質のばらつきが目立ちますが、その品質が

格段にアップするのは間違いないでしょう。

・データベース化の広がり


今まで個人や企業ごとに分散していたデータがまとめられ、

フリーまたは格安で利用できるようになるでしょう。

例えばパターン。

参考:フリーアパレルCAD-洋裁CAD

パターンがデータベース化されるようになると

先述の縫製ロボットと組み合わせて素人でも

自分の好きなデザインに適したパターンを選び、

自分だけの服を自動で縫製、というような事が可能になります。

実現する可能性は低いでしょうが、

全世界のアパレル企業共有のパターンデータベースが設けられ

それを基に服がつくられるようになると

現在はブランドによってマチマチなサイズも統一されます

初めて買うブランドでもEC試着なしでも気軽に購入出来るようになるのです。

・人工知能による売れるファッションデザイン


デザインの分野も同様。

今までデザインを語る上で感性、センスといった

言葉は切っても切り離せない存在でしたが、

今後はデザインも過去のデータベースを基に確実に売れるデザインのアイテムが

論理的な過程でつくられていくでしょう。

参考:未来の紅白歌合戦は、人工知能が作ったヒット曲だらけになる? : ギズモード・ジャパン

現在のようなファッションデザイナーは、

目の肥えた富裕層に向けてのみ作品を提供する

アーティストのような存在になるのかもしれません。


・ビッグデータによるトレンド&購買行動予測


先日こんなニュースを目にしました。

参考:グーグルのファッション流行予測が意味するもの | JBpress(日本ビジネスプレス)

グーグルが検索ログからファッショントレンドを予想したという内容です。

記事を見る限りではその予想の精度はあまり高くなさそうですが、

今後は検索ログだけでなくファッショントレンドに影を及ぼす

アートや音楽芸能などののトレンド情報、

過去の購買データや気候、気温による売れ筋の変化といった

他のデータも参照する事で精度は飛躍的に伸びていくでしょう。

参考:ビッグデータとIoTで気象予測、ビジネスに活用--IBMとThe Weather Companyの提携 - ZDNet Japan

それにより無駄な商品生産は抑えられ、在庫も大幅に圧縮されるようになります。


2:ファッションECの未来


拡大が進んでいるファッションEC。

今後はいかに通販ならではの欠点をなくし、利便性を高くするがが勝負になるでしょう。

リアル店舗との差として真っ先に挙げられるのが

実際に商品が見られないのでリアルな素材感や色感がわからず、

試着も出来ない事。

その不便さを解消する方法の一つが

「自宅で試着出来るようにする」という事です。

現在はZOZOプレミアムや

参考:【配送料・返品がすべて無料に!】ZOZOプレミアム・ZOZOプラチナム - ZOZOTOWN

ロコンド、

参考:靴とファッションの通販サイト ロコンド

など、返品送料無料の通販、サービスはまだ少数ですが

今後どんどん増えていくでしょう。

素材感や色感に関しては動画でのアイテム紹介などが広がってきていますが、

サイズ感や

参考:Virtusize バーチャサイズ | Virtusize Japan

コーディネートなど

参考:PRIMODE - あなただけのコーデに出会えるショッピングアプリ

ECの様々な問題を解決するサービスが生まれてきています。

不便さは徐々になくなっていき、今までファッションECに不安を感じていた人も

気軽に購入する事が出来るようになるでしょう。

3:ブランドと消費者の意識の変化


ファッションを語る上で欠かせない要素であるブランド。

今後は更に二極化進むでしょう。

先述のテクノロジーの進化普及により、

低価格ファッションのクオリティが上がり、中間層向けショップの淘汰が進みます。

ファッションに興味が無い人はユニクロのような品質重視ブランド、

おしゃれをしたい人はファッショナブルなデザインで

最低限の品質をクリアしたファストファッションブランドと、

低価格ブランドが殆どの人の需要を満たすようになります。

そして高級ブランドへの憧れを持つ人は今よりももっと少なくなるでしょう。

現在の段階でも高級ブランドへの憧れを持つ人は以前より少数になっていますが、

今後はそれが更に加速します。

そもそも高級ブランドに対する憧れを持つ以前に、

一般人にとって高級ブランドは知りもしない完全に別次元の存在になるでしょう。

品質の高い服を経験していない人が

品質の高い服を必要とする筈がありません。

現在高級ブランドとされているブランドの中でも

淘汰が起こり、中途半端なブランドはなくなっていきます。

緻密なブランドイメージ戦略だけでなく、

共感を呼ぶブランドストーリー、伝統的な手仕事が可能な職人の囲い込みなど

高級ブランドに求められるハードルは一層高くなるでしょう。

4:新たな価値観


・シェアマインドの普及


日本では2015年から加速したファッションレンタルサービス。

15年程前まではステータスの象徴だった

高級ブランドバッグもレンタルサービスが普及すれば

誰でも手にできるアイテムになってしまいます。

高級ブランドアイテムを所有する必要性がなくなります。

また、ファッションレンタルサービスは

収納スペースを必要としないという価値もあります。

特に今後ますます集中が予想される大都市圏の住居では

必ず毎日使う訳でもない高級ブランドアイテムに収納スペースを割く余裕はありません。

リーズナブル、エコ、省スペースなどとという

価値が認知されればファッションレンタルサービスは更にに広まるでしょう。

今後はビジュアル系専門やヴィンテージ専門など、

セレクトショップ化が進むかもしれません。

・まとめ


消費者にとって、

自分が求めるファッションを

自分にぴったりのスタイル、価格、タイミングで

手にする事が出来る、

というような夢のような世界が遠くない将来訪れる事になるでしょう。

ファッション業界はまだまだ旧態依然とした企業が多く、

現在様々な業界に変化を与えているITの影響は

他の業界と比較するとまだ小さいと感じています。

このエントリで見逃した分野も多くあると思いますし

今後想像も付かない技術革新や価値観の変化も沢山生まれるでしょう。

2030年まであと14年。

その時のファッション、そしてファッション業界は

どのようになっているのか。

楽しみでなりません。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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