ジーンズが世界中に広まった理由。



【このエントリのポイント】アメリカが第二次世界大戦の戦勝国になったからジーンズは世界中に広まった。

こんにちは。

未だに90年代レプリカジーンズブームの時に買った

ジョンブルの501レプリカを愛用している

ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。




ずっと疑問に思っていた事がありました。

それは

「なぜジーンズが世界中に広まったのか」

という事です。

ジーンズは世界中で着用されています。

アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ。

先進国でも発展途上国でもどこでもジーンズは見かけます。

いや、見かけるというよりも

「全世界の標準服」と言っても良いくらいの普及度ではないでしょうか。

私はジーンズが広まった理由が「汚れてもいい」という機能性から、

と考え以前当ブログにも書きましたが、

山田耕史のファッションブログ: ジーンズは「汚れてもいい」から広まった。

その自分の考えを覆してくれる本に出会えました。

それがこちら。



著者は伝説のメンズモード誌MRで毎号ひとつのアイテムの歴史を紐解く

連載をされていた服飾評論家、出石尚三氏です。

ミュージシャンや映画スター、政治家などが様々な著名人が

どのようにジーンズを着用していたのか、という事に焦点を当て

ジーンズの歴史を綴る、という内容ですが、

これを読んで私の疑問はあっさり氷解しました。

・ジーンズ=アメリカ

早速答えを明かしてしまいましょう。

何故ジーンズが世界中に広がったか。

それはアメリカが第二次世界大戦で勝利したからです。

アメリカのゴールドラッシュ期に労働者の為のワークウェアとして生まれたジーンズは

徐々にアメリカ国内でその着用者層や着用シチュエーションを広げていきますが、

それが国外まで広がったのは第二次世界大戦後でした。

敗戦国である日本はアメリカの、ドイツはアメリカを含む四カ国の統治下に置かれ、

アメリカの文化が徐々に広がっていきます。

それは敗戦国だけではありません。

連合国軍(アメリカ)に首都パリを解放されたフランスや戦後疲弊したイギリスなど、

ヨーロッパ諸国でアメリカの援助を仰いでいたところは少なくありません。

そこに流れ込むのはお金と物資。

物資の中には衣料があり、その中には勿論ジーンズもありました。

ジーンズが広まったのは第二次世界大戦の唯一の勝ち組と言えるアメリカの

力の証とも言えるのです。

・天才に嫉妬される服、ジーンズ


本書では様々な有名人のジーンズに関するエピソードが語られていますが、

その中でも印象的だったのが「ジーンズは天才から嫉妬される存在だった」

という事です。

例えばアンディウォーホルは

ブルージーンズの話をしていてリーヴァイとストラウスに妬けてしょうがなかった。
ぼくもブルージーンズみたいなのを発明したかった。
あれだけ大衆的で、人に覚えてもらうものをさ。

と語り、イヴサンローランは

出来ることなら私がブルー・ジーンズを発明したかった。
ブルー・ジーンズはそれ自体が「表情」を持っており、
あくまで謙虚で、セックス・アピールに富み、
しかもシンプルな美しさがある。
これらは私が服のデザインに求める重要な要素だから。

と述べています。

アートとファッション、二つの分野の歴史に燦然と輝くスターが揃って

その存在に嫉妬するのがジーンズ。

もしかしたら戦争というきっかけがなくても

ジーンズは世界を席巻するカジュアルウェアになっていたのかもしれません。

そんなジーンズ自体が持つポテンシャルの高さが感じられるエピソードです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ファッションネタはTwitter(@yamada0221)でも随時呟いていますのでよろしければフォローしてみて下さい。





このエントリを書いた人
山田耕史 詳しいプロフィールはこちら