2016年10月11日火曜日

ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える。






こんにちは。自宅でのPC作業用に折り畳みテーブルを探しているファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。






・ちょっと変わった「ストリートスナップ」のお仕事


先日のエントリの続きです。
山田耕史のファッションブログ: ファッションセンスって結局どんな能力?
私は以前、ファッション企画会社でストリートスナップを分析する仕事をしていました。ストリートスナップというと原宿や渋谷などを歩くオシャレな若者、というイメージがあるかもしれませんが、私の対象は全く逆。ファッション感度(どれくらいファッションに興味があるのか)があまり高くない「普通の人」を多く顧客に持つ企業に向けた資料だったので、分析対象は「普通の人」郊外のショッピングセンター周辺を歩く10代から70代まで幅広い年齢層、ファッション感度の人を毎月300人以上、7年間に渡って見続けてきました。イレギュラーな資料のための分析も含めると少なく見積もっても30,000人以上の「普通の人」の服を分析したことになります。

作業は地道です。ひとりひとりの画像を見ながら服の種類、カラー、素材などを入力していくのです。その結果をまとめ、そこからその月の特徴を洗い出したり、前月や前年の結果と比較して「普通の人」のファッションがどのように変わって来たかを分析したり、今後どのように変わって行くのかを予想する、というのが資料の内容です。

毎月300人以上のデータを入力するのはなかなか大変な作業でしたが、中でも最初戸惑ったのは画像からその人がどれくらいファッションに興味があるのか予想し「高」「中」「低」の3段階に分類するファッション感度の判定です。何を基準にファッション感度を判定したら良いのか随分悩みましたが、ある時期から自分の中に明確な基準ができ、画像をひと目見ただけで判定ができるようになりました。つまり、オシャレに見える人とオシャレに見えない人の違いがわかるようになったのです。(これは特に特殊な能力ではなく、誰でも沢山の人のファッションを見続けているとわかるようになると思います)


・オシャレに見える人とオシャレに見えない人の違い


ではオシャレに見える人とオシャレに見えない人の違いは何なのか。オシャレに見えない人の最大の特徴はオシャレに見せるのが難しい服を着てしまっている、という事です。そしてオシャレに見せるのが難しい服とはデザインされた服です。世の中の多くの服にはデザインが加えられています。シャツを例に見ていきましょう。これはほぼ完全にベーシックなシャツと呼んで良いでしょう。



こちらはその「ベーシック」に「プリント」というデザインが加えられたシャツ。



こちらは「チェック柄」、「ボタンダウン」、「カラーボタン」いうデザインが加えられたシャツです(裾の形など細かく言えばもっとありますが)。



他にもシャツで言えばボタン糸に色が付いていたり、ポケットが別の素材になっていたりと世の中に出回っている服の多くはデザインされています。デザインされた服には「ファッションテイスト」というものが生まれます。ファッションテイストとはカジュアル、キレイ目、アウトドア、スウィート…というようなファッションのカテゴリを表す言葉。例えば先程ご紹介したこのシャツなら



・キレイ目
・パンク
・モード
というようなファッションテイストがあると思います。(人や企業、ブランドによってファッションテイストの定義は色々です。あくまでも私基準としてご理解下さい)オシャレに見せるにはアイテムごとのファッションテイストを把握し、組み合わせなければなりません。服ひとつ買うのでも、

1:自分に似合うファッションテイストを理解し(まずこれがかなり難しいと思います)、
2:その上で自分がどんなファッションテイストのアイテムを持っているのかも頭に入れ、
3:服屋で目についたアイテムのテイストを判断し
4:試着したりして自分に似合うか、自分の手持ちのアイテムとマッチするかを判定して購入する

というような作業を脳内で行わなければなりません。以前のエントリでご紹介したような

山田耕史のファッションブログ: ファッションセンスって結局どんな能力?
ファッション業界人や大のファッション好きは「仕事」や「好き」というモチベーションでこの作業を無意識に行っていますが、普通の人にとってはかなりハードルの高い作業でしょう。というかこうやって自分で書いていても、ファッション好きな人はよくこんな大変な事やってるなーと思ってしまいます。


・オシャレかどうか、見分けがつかない人


ストリートスナップのファッション感度判定でひと目見てファッション感度高いのか低いのか、よくわからない人もいます。それはベーシックなデザインのアイテムだけを着ている人。例えばこんなシャツとチノパンツのように、デザインが全くされいないベーシックなデザインのアイテムを着ている人は一瞬でオシャレなのかどうか判定できないのです。





なぜならこのようなベーシックな服はオシャレな人も着ている、というかオシャレな人ほどベーシックなデザインの服をよく着ているからです。

ビームスやユナイテッドアローズといったオシャレなセレクトショップの店頭ではぱっと見デザインされた服ばかりが目に入ってきますが、どのショップでも必ずベーシックなデザインの服は置いています。ファッション業界人など、ファッションをよく知る人ほどベーシックなデザインの服をたくさん持っています。

そんな服を着ている人のファッション感度を決めるのは難しいです。私がどうやって見分けたかというと、シューズ、バッグなど小物や髪型などです。ファッション感度の低い人はやはりどこかに「穴」があります。服がベーシックな場合でも、デザインされた小物を持っていたり、髪が伸び放題でボサボサだったりするのです。

ですが、シューズやバッグもベーシックなものを着用していて、髪型もさっぱりとしていたら?それはもうファッション感度の見分けは付きません。というか、その人はもう「オシャレ」と言ってしまって良いと思います。
つまり、
ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える
のです。これが私が考える誰でも簡単にオシャレに見せる方法です。

ベーシックなデザインのアイテムだけを着るメリットは他にもあります。それはベーシックデザインのアイテムにはファッションテイストが無いのでどんなアイテム同士でもコーディネートが成立するのです。つまり、コーディネートに頭を悩ませる必要が無いという事。忙しい朝でもすぐにコーディネートが決まります。

また、デザインには流行り廃りがあります。どれだけ有名デザイナーが心血を注いだアイテムでも、必ず古く見えてしまう日が来ます。ですが、ベーシックデザインアイテムには流行り廃りはありません。破れたり汚れたりして駄目になってしまうまでずっと着続けられるのです。オシャレに見える上に何年も着られるとてもコストパフォーマンスの高い服なのです。



・ベーシック、高機能、リーズナブル


山田耕史のファッションブログではこんな服をご紹介しています。
・ベーシックなデザイン
・高機能性
・リーズナブルな価格
ベーシックデザインの服を中心にご紹介しますが、ただのベーシックだけでは面白くありません。私は服を道具だと捉えています。道具なら便利な方が良いでしょう。私が欲しいのはベーシックデザインである上に、軽くて着ていて楽だったり、様々な用途に使えたり、高い機能性があったりする服。そんな服を求めて毎日街でもウェブでも探し回っています。勿論リーズナブルな価格だと嬉しいですよね。そのような価値の高い服をご紹介していきます。
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