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私がストレッチ素材の服を(あまり)買わない理由。



【このエントリのポイント】ストレッチ素材はアジが出ない(気がする)ので(あまり)買いません。でも楽なのは良いですよね。

こんにちは。昼飲みの楽しさに目覚めてしまったファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。




先日のUniqlo Uのエントリを
南充浩さんのブログでご紹介いただきました。
独断と偏見で選ぶユニクロUのお買い得品 : 南充浩の繊維産業ブログ
私のお気に入りのコットンツイルイージーパンツを南さんはストレッチ素材ではないから評価しない、と書かれています。が、南さんとは逆に私はストレッチ素材ではないからこのアイテムを評価します。つまり私はストレッチ素材があまり好きではなく、ストレッチ素材のアイテムはあまり買いません。今日はその理由と、長持ちする服について考えてみます。

・ストレッチ素材は劣化する


私がストレッチ素材のアイテムが好きではない理由は簡単です。多くのストレッチ素材に用いられているポリウレタンは劣化するからです。Wikipediaにも記述があります。

水分による加水分解や空気中の窒素酸化物(NOx)、塩分、紫外線、熱、微生物などの影響で、徐々に分解される。分解はその素材が合成された時から始まる
素材が合成された時点から加水分解などによる劣化が始まり、高湿度下では、劣化が促進される
日用品で経時劣化に伴うトラブルも多い。靴に使用されているウレタンの劣化破損では、捻挫などの怪我を負う例が報告されている。この劣化は、使用回数などとは無関係で進む

ポリウレタン - Wikipedia

加水分解は特にスニーカー好きにとっては避けて通れない悪魔の言葉。ポリウレタンは多くのスニーカーのソールに用いられており、私調べによるとスニーカーが履けなくなってしまう最大の原因です。私が愛用していたニューバランス996もアッパーはまだまだ履ける状態なのに、加水分解でソールがこんな風になってしまいました。こうなってしまうともう履けません


YAMADA Kojiさん(@yamada0221)が投稿した写真 -


これはスニーカーのお話。では服で加水分解がどう起こるのか。それについて書かれているのがこれらのサイト。
ポリウレタン素材の弱点を知る | 東京都クリーニング生活衛生同業組合 Webサイト
デニムにおける綿100%対ポリウレタン混紡論争~知識と心構えが必要~ - ナルシストで何が悪い?ナル男のアイデアブログ
服でも劣化するようですね。

・ストレッチ素材は悪か?


じゃあストレッチ素材が使われた服なんて買わない方が良いんでしょうか。私は2つめのリンク先の方とほぼ同じ結論ですが、価格と用途によるかなぁ、と思っています。例えばこちら。



3年ほど前に購入したGUのジョガーパンツです。ただでさえ安いGU、このアイテムは購入時セールにかかっており確か1,290円だったと思います。私はこのアイテムをとても気に入っており、秋冬にはかなりの頻度で穿いています。シルエットの良いから、という事もあるのですが、やはりヘビーローテションをする最大の理由は穿いていて楽だからです。とにかく軽くてストレッチ性があるのでついつい手が(足が)出てしまいます。ロードバイクでの20km通勤も余裕でこなせますし、なんならパジャマにしても良いレベルの穿き心地の良さ。それなのに細身でスタイリッシュと言う事なしの使えるアイテムです。素材の組成はポリエステル74%、レーヨン24%、ポリウレタン2%。



ポリウレタン素材が入っていますが、購入後約3年経った今の所、劣化は特に感じられません。ちょっと表面の毛羽立ちが気になりますが、



これはT字カミソリで取れるでしょう。面倒臭いので取っていませんが。たとえこのアイテムが劣化で今年穿けなくなったとしても「1,290円で3年間もヘビーローテションしたんだから、まぁいいか」と思えます。


・どうせ買うなら長持ちした方が良い


GUのジョガーパンツ同様、夏以外の3シーズン私がヘビーローテションしているのがこちら。



グラミチのクロップドパンツです。最近のグラミチは細身でポリウレタンが使われたアイテムも少なくありませんが、

私のは綿100%



Amazonだとこちらでしょうか。


このグラミチは多分5年くらい穿いていると思います。こちらのアイテムもやはり穿いていて楽。ロードバイク通勤もこなせるのですが、足の運動量を確保する為にかなり太めのシルエットになってしまっています。

そしてグラミチはGUに比べるとかなり重くなってしまっています。摩擦耐性が求められるクライミングパンツなのである程度生地が分厚くなってしまうのは仕方ないと思いますが、どちらが穿いていて楽かと言えば圧倒的に軽さで勝るGUです。

でもグラミチにはGUには無い特徴があります。それが長年穿き続けた事によって生まれたアジです。生地が縫い合わせられている所が摩擦によって白くなっています。







ウェストには擦り切れそうになっている部分もあります。



着用や洗濯による経年変化です。ジーンズの色落ちに代表される服の経年変化。私の感覚的持論ですが、ストレッチ素材のアイテムには経年変化が現れにくい気がします。いわば、ストレッチ素材のアイテムは買った時が最良の状態(劣化は製造時に始まってしまっていますが)。購入以降、アイテムの魅力が高まる事は無いのです。それに対し、非ストレッチ素材のアイテムは着用する事でアイテムの魅力が増す、という可能性があるのです。まぁ勿論モノにもよりますが。いくら非ストレッチ素材でも着続けたらどんどん魅力が失われていく、というアイテムも沢山あるでしょう。しかし、どうせ買うなら長年愛用出来るアイテムの方が良いかなーと今の私は思います。

・理想のアイテム


以上の理由で私はストレッチ素材の服を(あまり)買いません。冒頭にも書きましたが、私がUniqlo Uのコットンツイルイージーパンツをお薦めするのは非ストレッチ素材なのにそこそこ動きやすいパンツだからです。

ユニクロ MEN コットンツイルイージーパンツ - UNIQLO ユニクロ

コットンツイルイージーパンツはそこそこ細身のシルエットなので、



残念ながら私のグラミチのような動きやすさはあまり感じられません。それでもイージーウェストと



ガゼットクロッチで



普通の細身のパンツよりかは動きやすいように感じます。

・非ストレッチ素材で最強の動きやすい服をつくるには


服に運動性を与えるのはストレッチ素材だけではありません。パターン(型紙)や、縫製の仕方によっても全く運動性は違ってきます。例えばフルオーダーのスーツ。安くても数十万するような本場イタリアの職人が仕上げたスーツはワインドアップでピッチングしても全くストレスが無いそうです。勿論私はそんな高級品を着た事がないので雑誌(確かかなり昔のBRUTUS)の受け売りこれはかなり高度な採寸とパターン、縫製の技術が必要となるのでしょう。このような職人の技術をフィードバックした量産品が出てきてくれないかなーと思っています。やってくれそうなのはやっぱりユニクロですかねぇ。期待しています。



【メンズファッションなんてカンタン!】記事まとめ
ファッションセンスって結局どんな能力?
ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える。
自分の「好き」をオシャレに見せる方法。
ユニクロのヴィンテージレギュラーフィットチノを大推薦する理由。
私がネルシャツを買わない理由。
いつまでも着られる服の選び方。


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