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Supreme×Louis Vuittonコラボはストリートブームの終わりの始まり。








こんにちは。横ノリファッションとはあまり縁のなかったファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。

(このブログを初めてご覧になるかたへのカンタンなガイドはこちらです。ファッションをカンタンに楽しめる要点をまとめてあります。)




※掲載しているAmazon商品の価格、送料などは2017/3/2現在のものです。

今年の年末に2017年ファッション10大ニュースを挙げるとしたらトップ3には入るであろう、衝撃のニュースだった
シュプリームとルイヴィトンのコラボレーション







シュプリームについては端的にまとめられた文章を見つけたので引用させてもらいます。

セレクトショップ"ユニオン"、現NY Stussyのオーナーでもある"James Jebbia"が1994年に設立。当時のスケートショップに並ぶアパレルとは、一線を企したクオリティーの高い服作りや、カルバンクラインの広告であるケイトモスのモノクロポスターに赤いボックスロゴを貼ったアンダーグランドなプロモーション活動で、ファッション関係の人間、地元のキッズなど幅広くを魅了し大ブレイクする。80年代~90年代初頭のスタイルをうまくサンプリングしながら新たな流行を作り出す発信源として、スケート、ストリートの枠を超え、常に注目を浴びているブランド。Nike SB、Vansをはじめ、Comme Des Garcon、The North Face、Levi'sなどとのコラボは毎回話題となっています

引用元:Supreme - ParkSIDER

今日、このコラボレーションに対する興味深い記事を目にしました。

ニューヨークのスケーターたちに聞いた Supreme と Louis Vuitton のコラボレーションに対するリアルな意見 | HYPEBEAST

詳しくはリンク先で全文をお読みいただきたいのですが、今までシュプリームを支持してきた
今回のコラボレーションに対して好感を持っていないニューヨークのスケーターが少なくない、というのがおおまかな内容です。

(厳密に言うとWWDの記事(New York City Skaters Lash Out at Supreme and Louis Vuitton Collaboration – WWD)がオリジナルで、HYPEBEASTの記事はそれを引用編集しています。)

記事では多くのスケーターたちにインタビューしていますが、そのなかのひとつを引用します。

〈Carhartt(カーハート)〉でクリエイティブに関わるという人物も「今回のコラボレーションは、Supremeのファッションシーンにおける立場を確固たるものにしてしまうよ。これは本当に賛同できない。彼らはファッションに中指を立てるような姿勢でブランドをスタートしたのに、今では彼らがそのものになってしまった」とこの一件に関して疑問を呈していた。

僕はシュプリームのファンではありません。シュプリームに限らず、今までストリートブランドの服はほとんど着たことがありませんし、スケボーはしたことすらありません。

ですが、僕が今回のコラボレーションを知ったとき、上掲リンク先のニューヨークのスケーターたちと同じようなことを感じました。

ストリートブランドには権威への反骨精神みたいなものが根底にある
、と僕は思っていました。

例えばシュプリームはグッチの象徴であるグリーンとレッドのストライプ柄を模したデザインの商品をつくっています。



Supreme Center Stripe Crewneck



The Gucci Museum

こういう、
権威的な老舗欧州ブランドのデザインをパロディにすることは上掲インタビューの「ファッションに中指を立てる」具体的なファッション的行動と僕は理解していました。

今までシュプリームはコムデギャルソンをはじめ、数々の有名ブランドとコラボレーションしてきました。中にはアクアスキュータムのような老舗ブランドとのコラボレーションもありますが、



SUPREME/AQUASCUTUM | BLOG | Aquascutum アクアスキュータム

ルイヴィトンは老舗な上にラグジュアリーブランドの代表格。権威の中の権威
です。

以前当ブログで取り上げたことがある(山田耕史のファッションブログ: 【書評】「堕落する高級ファッション」)こちらの本。

堕落する高級ブランド​ :中古品 ¥ 495

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この本ではルイヴィトンを擁するブランドコングリマリッド、LVMHのCEO(つまりルイヴィトンで一番エラい人)であるベルナール・アルノーの発言が紹介されています。

「いいか悪いかに関係なく、メディアに取り上げられることが重要なのです」

「第1面に記事が出るかどうかが問題なんですよ」

ラグジュアリーブランドビジネスの良し悪しは置いておくとして、
こういったビジネスの姿勢ってシュプリームのようなストリートブランドが最も嫌うものだったのではないでしょうか。あくまで僕のイメージですが。

僕と同じようなイメージをニューヨークのスケーターたちも持っているようです。ふたたびHYPEBEASTから引用します。

パーソンズに通う学生は、〈Supreme〉と〈Louis Vuitton〉のコラボレーションにより、〈Supreme〉をスケートブランドとして敬愛してきたグループと単なるコレクターのコミュニティーとで二分すると予想している。「周りの人たちは大人とスケートキッズが分裂すると言っているよ。そして、ファンも変わっていくし、離れていくさ」。

引用元:ニューヨークのスケーターたちに聞いた Supreme と Louis Vuitton のコラボレーションに対するリアルな意見 | HYPEBEAST


今回のコラボレーションはシュプリームが今までのストリートブランドとは違う次元に進んだことを表している
と思います。

HYPEBEASTはこのような文章で記事を結んでいます。

筆者は今回のコラボレーションを一種の“ネタ切れ”とも感じている。それはつまり、スケートカルチャーとラグジュアリーブランドの蜜月関係にも終わりが見えてきており、数年後にはそれぞれがかつてのように別の道を歩むということだ。

引用元:ニューヨークのスケーターたちに聞いた Supreme と Louis Vuitton のコラボレーションに対するリアルな意見 | HYPEBEAST

これは僕も同意見です。ストリートブランドと頂点であるシュプリームとラグジュアリーブランドの頂点であるルイヴィトンのコラボレーションは、格闘技などでよく言われる「夢の対戦カード」が実現してしまったようなもの。夢が実現してしまったら、そのあとは醒めていくだけです。

老舗ラグジュアリーブランド、クリエイター系ブランドを問わず、今のファッションはストリート一色ですが、
シュプリームとルイヴィトンのコラボレーションはストリートファッションブームの終わりの始まりなのではないかと感じています。

※僕はシュプリームに関してはあまり詳しくない上にマニアの人も多いでしょうからご指摘の点などあればTwitterで御願い致します。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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