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どこまで拡大?FINEBOYS7月号でノームコア入門書。




短期間のブームに終わるかなと思いきや、

Twitterのタイムライン上では未だに見かける

2014年最大の上半期ヒットファッション用語(山田調べ)のノームコア。

私のノームコアに対する見解は以前書きましたが、

山田耕史のファッションブログ: ノームコア=アメカジベーシック回帰という説。

先日発売されたFINEBOYS2014年7月号


6ページにもわたるノームコア特集が組まれていました。



「めっちゃフツーな着こなし」がファッショントレンドになる!?ノームコア入門書

と題されたこの特集、

構成はノームコアの解説、

ショッププレスやスタイリストのノームコアに対する意見、

FINEBOYSが提案するノームコア的スタイリング

という内容です。

ノームコアの成り立ちを

ファッション的解釈、マインド的解釈に分けて分析していたり、

スタイリングを文系と理系の2タイプ(読者層が大学生であるFINEBOYSならではですね)で



表現したりと

なかなか面白い特集です。

特に冒頭のノームコアの解説は

今まで私が見てきたネット上などのまとめよりも

かなりわかりやすくまとまっているので

ノームコアがどんなものなのかイマイチわからない方にもお薦めです。


さて、この特集を目にして私が気になったのは

ノームコアがどこまで広がるかです。

私としてはネットリテラシーの高いファッション業界人およびその周辺くらいの

狭い世界のブームで終わるのではないかと思っており、

こうやってファッション誌が食い付くとは想像もしていませんでした。

では、ここからマスに広がるかと言うと、

私はそこまで広がる事はないかなと思います。

現在語られているノームコアの定義は複雑で理解し辛いので

(こうやってノームコア入門書特集が組まれ、解説に2ページも費やされる程ですから)

もし広がるとしてもおそらく

ノームコア=シンプルな服装

ぐらいの感じで解釈されて広がるのが関の山ではないかと思います。

それと、あまりにノームコアが流行して

シンプルが格好良いという認識になってしまうと、

多種多様なデザインやテイストの商品を売りたい

アパレル企業やファッション誌なども面白くは思わないでしょう。

(まわりまわって私の仕事もなくなってしまいそうですw)

なのでファッション誌が大々的に取り上げる事も

そんなに無いのではないかと思います。

というのが私の予想なのですが、どうでしょうかね。

今後どれだけノームコアが広がるか。

興味深いです。





※注
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