こんにちは。
埼玉うどんが気になっているファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
今回は感銘を受けた書籍、グロースハッカー のご紹介です。
・著者はアメリカンアパレルのマーケティングディレクター
著者はライアンホリディというアメリカンアパレルのマーケティングディレクター。
本書は彼が「グロースハック」という新しいマーケティング手法に出会う所からスタートし、
グロースハックの概要が語られます。
全部で約130ページと薄い本なので早い人なら1時間くらいで読み終えられるでしょう。
ですが、本書から学べる事はたっぷり。
私はかなり感銘を受けました。
・iPhoneはグロースハックでヒットした
グロースハック。
まだ聞きなれない言葉だと思いますが、
本書で語られる例を聞くと「ああ、あんな感じのことか」とピンと来る人が多数だと思います。
例えばiPhone。
iPhoneから送信される全てのメールの文末に「iPhoneからの送信」という一文が
強制的に付け加えられたり、
それまでブラックが当たり前だったイヤフォンのカラーにホワイトを採用したり。
これらはiPhoneの利用者自身がiPhoneの広告塔にさせる事で
「iPhoneがクールなモバイル端末である」というアピールを
極めて低いコストで実現させるというグロースハックの典型的な手法です。
・DropboxもEvernoteもグロースハックで成長した
iPhoneと同様、グロースハックはHotmailやEvernote、Dropboxなど
今や誰もが知るブランドの爆発的な成長を実現させてきました。
これらのブランドに共通するのは殆ど宣伝費を掛けていない事。
この中でもEvernoteの宣伝費に対する姿勢ははっきりしており、
その事はオフィシャルブログでも言及されています。
1億人の Evernote ユーザに感謝をこめて - Evernote日本語版ブログ
この Evernote の成長期における第一ステージについて興味深いのは、最初の 1 億の大多数の方が、第三者からの売り込みなどではなく、Evernote 製品を自ら見つけていただいたことです。今までに私たちが宣伝費として使った金額はほんのわずかで、実際に数字で見ても 1 ユーザあたり 1 セント(約 1 円)にもなりません。
・グロースハックは製品の拡大だけでなく定着にも
グロースハックは新しい製品の拡大だけでなく、
既に認知がされている製品を定着させる事も可能です。
例として挙げられているのがTwitter。
Twitterにユーザー登録するとフォローすべきお薦めユーザーが表示されます。
これはTwitterを楽しむ為にはフォローすることが重要だというメッセージで、
フォローする事によりユーザーはTwitterの楽しみ方を知り定着率も上がったそうです。
・どんな分野のマーケティングにでも転用可能
今まで挙げてきた例は今をときめくIT系スタートアップが中心でしたが、
グロースハックは他の業種、分野でも転用は可能です。
むしろ旧態依然とした日本の中小企業のマーケティング担当者にこそ
読んでもらいたい本だと思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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