【このエントリのポイント】秋元康の思い入れの強さがAKB48をヒットさせた
こんにちは。
エアコン選びで悩んでいる
ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
発売から時間は経っていますが、最近こんな本を読みました。
AKB48の戦略! 秋元康の仕事術 (田原総一朗責任編集)
私にとってAKB48はあまり馴染みの無い存在ですが、
これだけヒットし続けているコンテンツなので学ぶべき所はあるのではないかと思い、
この本を手に取ってみました。
と言っても図書館で目についたので借りただけなのですがw
内容な秋元康氏と田原総一朗氏の対談がメイン。
AKB48だけでなくとんねるずやおニャン子クラブなど、
氏が今まで送り出してきたタレントに関しても語られています。
今まで秋元康氏に関しての知識は全く無かったのですが、
ヒットメーカーの思考が垣間見られて面白かったです。
心に残ったポイントを引用します。
田原 秋葉原は、みんなが集まってくる磁石みたいな街ですね。なぜなのか?
秋元 専門店化されているからだと思います。
僕の小さい頃はデパートのレストランフロア(中略)にハンバーグから
餃子からうな重から、いろんなメニューを並べた大衆食堂があったでしょう。
餃子を作る人がうな重も作るのかと思うと説得力がなくて、あまりおいしそうじゃなかった。
でも、専門店化すれば専門店化するほど、おいしそうですよね。(P.20)
田原 オーディションは、どこで、どうやったんですか?
(中略)
秋元 歌唱力だけを見るわけじゃないんですよ。
やっぱりプラスアルファが大事でつまり「デコボコさ」を求める。(中略)
いろんな子がいて、ふぞろいのほうがいい。(中略)
ファンが「僕はこの子が好きなんだ」とか「俺は右から2番めの子がいい」というように
選べる楽しさが、なにより大事だと思っていました。(P.23-24)
田原 これまで何度か話題になったけど、オープンの日は、
お客さんがほとんどいなかったそうですね?(中略)何か手は打ったんですか?(中略)
秋元 いや、何もしなかったです。「このままでいい。このまま待とう」と。
企画の原点は、やっぱり「根拠のない自信」だと思うんです。
根拠を求めようとするから、みんな同じところへ行ってしまう。
みんなが同じ本命だけを追いかけてしまう。(P.29-30)
秋元 AKBを始める前に僕が考えていて、
会議でもいちばんよく口にした言葉は、「刺さるコンテンツじゃなきゃダメなんだ」ということです。
「認知」と「人気」は違うと。
テレビは何千万もの人に認知させることができるけど、
それは「あ、知ってる」というだけのこと。「この人のためなら行列してもいい」とか
「どこそこに出かけてこの人に会いたい」というのが人気で、
そこまで刺さらなければダメなんだと。(P.51-52)
田原 僕は単純に言うと「世の中の常識は、全部ウソだ」と思っているんです。
秋元さんは、別に疑り深いってことはないでしょう?秋元さんは、皮肉っぽくないからね。
秋元 (中略)僕は「いまあるものは、すべて過去だ」と思っています。
田原 ああ、その見方も大事だ。そう、全部が過去なんだ。
秋元 現在はすべて過去で、「いままではこうだ」という事実を示すにすぎない。(P.88)
作詞家や放送作家など、「職人としてあるパートだけを一生懸命コツコツ」やって
数えきれないコンテンツをヒットさせてきた秋元康氏。
そんな氏の「曲もジャケットもミュージックビデオも全部自分で決めたい」という思いを
実現させたのがAKB48だそうです。
そりゃ大ヒットもするし、そのヒットも長続きするなぁと感じました。
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