こんにちは。 特に理由はないのですがファブリーズよりもリセッシュ派なファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
(このブログを初めてご覧になるかたへのカンタンなガイドはこちらです。ファッションをカンタンに楽しめる要点をまとめてあります。)
先日当ブログでUniqlo Uの画像レビューの記事を書きましたが(山田耕史のファッションブログ: 画像からですが、2017年春夏メンズUniqlo U全商品をレビューしてみました。)、いつもよりもかなり多くの方にご覧いただいています。やはりUniqlo Uの注目度は高いようですね。
ですが、僕は素人、というかファッションにそれほど自信のない人にはUniqlo Uはオススメしません。
理由はシンプルです。
Uniqlo Uがオシャレだからです。
ここでいう「オシャレ」とはデザインされている服であるということです。
デザインされている服よりもデザインされていない服、つまりベーシックなデザインのほうがメリットがたくさんあります。詳しくは過去の記事(山田耕史のファッションブログ: ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える。)をご覧いただきたいのですが、ざっと挙げるとベーシックデザインのメリットは
1:誰にでも似合う
2:誰でもオシャレに見える
3:流行り廃りがないのでいつまでも着られる
4:ファッションテイストがないワイルドカード的な存在なのでどんな服ともコーディネートができる
というようなメリットがあります。
ファッションテイストってどんなもの?
さて、4:に「ファッションテイスト」という、聞いたことはあるような気がするけれどなんだかよくわからない言葉があります。ファッションテイストとはどういうものでしょうか。
ファッションにあまり興味がない人でも「キレイ目」や「ストリート」、「モード」のような言葉を聞いたことはあると思います。こういったファッションのカテゴリを表現する言葉がファッションテイストです。
こちらの記事(山田耕史のファッションブログ: ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える。)でも書いていますが、デザインされている服には「ファッションテイスト」というものが生まれます。
ファッションテイストは料理に例えると「和食」「中華料理」「フレンチ料理」のようなものです。
「玉ねぎ」や「牛肉」といった食材には「○○料理」というカテゴリーに分けることはできませんが、煮たり焼いたり蒸したりと、「調理」を加えると「和食」「中華料理」「フレンチ料理」といったカテゴリー分けができるようになります。
服の場合、デザインが調理のようなものだと思ってください。このようなベーシックなシャツは単なる「玉ねぎ」みたいなもの。
こうやって「プリント」というデザインが加えられたらファッションテイストが生まれるのです。エビチリとして調理された玉ねぎのようなものです。
デザインされている服は、ひとつひとつにファッションテイストがあります。ファッションテイストがある服を着る場合は、服ひとつひとつに存在するファッションテイストの組み合わせを考慮しながらコーディネートしなければなりません。
以前の記事でも書きましたが(山田耕史のファッションブログ: ファッションセンスって結局どんな能力?)、ファッション業界人などファッションが大好きな人はこの作業を脳内で無意識に行っていますが(これをセンスと呼んだりしているのだと思います)、ファッションテイストの認識ができていない普通の人(世の中のほとんどの人)にはなかなか難しいことだと思います。
ひとつの定食に和食と中華とフレンチが混在していたら、それぞれがどれだけおいしくても微妙な感じになってしまいますよね。サンマの塩焼き(和食)とエビチリ(中華料理)とポタージュスープ(フレンチ料理)の定食なんてチグハグであまりおいしそうには思えません。
これと同じように、ひとつのコーディネートに「ストリート」のアウター、「キレイ目」のトップス、「モード」のパンツといったような複数のファッションテイストの服によるチグハグなコーディネートをオシャレに見せるのはまず不可能と言っていいでしょう。よっぽどファッションを熟知した超上級者なら可能かもしれませんが。
Uniqlo Uのファッションテイストって?
こちらがユニクロのサイトに掲載されているUniqlo Uのコーディネートです。
引用元:http://www.uniqlo.com/UniqloUss/jp/lookbook/#men
Uniqlo Uのファッションテイストはシンプルだけど少しだけフォルムに遊びがあるフランスっぽいファッションである「フレンチ」と、個性的で先端性がある「モード」、そしてベージュやオフホワイトといった優しいカラーと天然素材が特徴の「ナチュラル」が混じり合った「ナチュラルフレンチモード」というようなファッションテイストでしょうか。あくまで僕解釈ですが…ややこしいですね。
Uniqlo Uはまさにフレンチ料理のようなもの。
フレンチ料理らしさ
(=「ナチュラルフレンチモード」というファッションテイスト)が強いので
和食や中華料理
(=アメカジなどといった他のファッションテイストの服)といっしょに
定食にする
(=全身コーディネートする)のは難しいのです。
ちなみに料理に例えるとベーシックデザインは「ご飯」のようなもの。ご飯はサンマの塩焼きにもエビチリにも合う万能料理。ベーシックデザインはどんなファッションテイストとのアイテムと合わせてもマッチするのです。
Uniqlo Uをオシャレに着こなすには
さて、Uniqlo Uをオシャレに着こなすにはどうしたらいいでしょうか。方法はいくつかあります。
1:全身Uniqlo Uで揃える
→幸いUniqlo Uはバッグやシューズといった小物まで展開しているので全身Uniqlo Uは可能です。
2:フレンチ、モード、ナチュラルといったUniqlo Uのデザインと親和性が高い服と合わせる
→例えばセントジェームスのようなフレンチブランドと合わせればオシャレなコーディネートがかんたんにできると思います。
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3:ベーシックデザインのコーディネートに1、2点くらいUniqlo Uを取り入れる
→例えばデザインの個性が強くて着こなしば難しそうなUniqlo Uのこのシャツも、
ボトムス、シューズをベーシックデザインのものにすれば難なくオシャレなコーディネートになると思います。
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また、Uniqlo Uにもベーシックデザインの商品はいくつかあるので、画像レビュー記事(山田耕史のファッションブログ: 画像からですが、2017年春夏メンズUniqlo U全商品をレビューしてみました。)を参考にしていただければと思います。
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もしかしたらこの記事で「ファッションって難しそうで嫌だ」というイメージを持たれたかもしれません。
ですが、それは今まで服をオシャレに着るために必要な、ファッションテイストに関する情報が全く無かったからだと思います。
「ファッションテイスト」でググってみても、参考になりそうなサイトはほとんどヒットしません。
これは「センス」という言葉に逃げて、消費者に論理的な説明をしてこなかったファッション業界の怠慢の結果だと思っています。
ファッションなんてかんたんです。
この後も当ブログではファッションをかんたんに楽しめる情報を発信していきます。お楽しみに。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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