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ファッショントレンドなんてどうでもよくないですか。






こんにちは。 2年前まではファッショントレンド情報を売る仕事をしていたファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。

(このブログを初めてご覧になるかたへのカンタンなガイドはこちらです。ファッションをカンタンに楽しめる要点をまとめてあります。)




最近読んだこの本。

​​ビジネスモデル全史



タイトル通り、ビジネスモデルに関して学ぼうと思い読み始めたのですが、ファッションについて忘れかけていたあることを再認識させれられました。

それは​ ​ファッショントレンドなんて売る側の都合でつくられたものだということ。

そのことを再認識させてくれたのが米自動車大手、GMのビジネスモデルについて解説した一節です。


彼(GM社長アルフレッド・スローン)は消費者が、デザインが単調(黒一色)なT型フォードには飽き足らなくなっていること、自動車が必需品からファッション品に移りつつあることを見抜き、商品の多ブランド化とファッション化を推し進めました。
ファッション化とはつまり、毎年の流行りで新しいものを買う、ということです。GMは毎年、商品をモデルチェンジしては大量の広告宣伝を打ち、消費者の手元にある車を「時代遅れ」にする、計画的陳腐化というマーケティング手法を取り入れました。

お恥ずかしながら、「計画的陳腐化」というマーケティング手法は今まで知りませんでした。



商品が物理的には壊れていなくても使用不能になるような仕組みを製造段階で組み込む手法、またはそのような印象を与えるマーケティング手法。
計画的陳腐化 - Wikipedia

ファッション業界はこの計画的陳腐化を早いサイクルで回すことで成り立っています。

比較的ベーシックなデザインの商品が多いユニクロも同様です。

ユニクロがチラシなどで多様する「今年らしい」というキャッチコピー。これこそが計画的陳腐化を象徴する言葉です。



その時々のファッショントレンドを取り入れて​ ​「今年らしい」を更新し続けことが今までオシャレでした。

そういった楽しみかたを否定はしません。それはそれで楽しいものでしょう。

ですが、​ ​「今年らしい」ファッションは来年になると「去年らしい」ファッションになってしまいます

また、毎年(というか半年ごとに)服を買い続けられる情熱とお金を保ち続けるのは普通の人には難しいでしょうし、ファッション以外にも情熱とお金を注ぐべき楽しいことは沢山あると思います。

また、男性はちょっと気を遣うだけで簡単にオシャレに見えるようになります。

以前もご紹介しましたが、普通の服を普通に着て(山田耕史のファッションブログ:センスも理論もテクニックも不要。お金をかけずにオシャレになる方法。)、清潔な身だしなみにするだけで(山田耕史のファッションブログ:太っていようがブサイクだろうがオシャレになれる方法。)充分オシャレになります。


​もう、トレンドなんてどうでもいいんじゃないでしょうか。

ファッショントレンドを意識して服を買うことが好きな人に対してどうこう言うつもりはありませんが、そこまでファッションに対して思い入れのない、普通の人がファッション業界の都合に合わせて服を買う必要はないでしょう。

誰かが決めた「これがかっこいい」なんか気にせず、自分らしいファッションを楽しみましょう。

自分らしいファッションといっても、ダサくなるのは嫌だなー、という人もいるかもしれません。そんな人のための自分らしいファッションを楽しむ方法を次回ご紹介しようと思っています。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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