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オシャレになるのに一番カンタンな方法はトレンドデザインの服を着ないこと。







こんにちは。 土曜日は初めて1歳の下の子とふたりっきりで一夜を過ごしたファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。寝かしつけてたら一緒に寝てしまってました。

(このブログを初めてご覧になるかたへのカンタンなガイドはこちらです。ファッションをカンタンに楽しめる要点をまとめてあります。)




先日トレンドに関する記事を書きました。


山田耕史のファッションブログ:ファッショントレンドなんてどうでもよくないですか。


ファッショントレンドを意識して服を買うことが好きな人に対してどうこう言うつもりはありませんが、そこまでファッションに対して思い入れのない、普通の人がファッション業界の都合に合わせて服を買う必要はないでしょう。
誰かが決めた「これがかっこいい」なんか気にせず、自分らしいファッションを楽しみましょう。

今回はトレンドデザインの服を着る「弊害」について書こうと思います。


・「中学生でもアウト」な服



そう、​ トレンドデザインの服を着ることで「弊害」が生まれる​ことがあるんです。それがよくわかるのがこの2chまとめ記事。

あぱれる速報 : 【悲報】オタク「どの服を買えばええんやろ…」

この記事では裾をロールアップすると裾裏にチェック柄が見えるチノパンツや



フードの裏にチェック柄があしらわれたパーカが



こんな煽りを受けています。



確かに2017年の今、このようなデザインの服を着ている大人はなかなか見なくなりましたね。

実は僕は​ 3年前の2014年​にもこの裾裏チェック柄チノパンツに関する記事を書いています。

山田耕史のファッションブログ:セレクトショップのアウトレットはファッション初心者御用達?

この時点では​ 「ダサい大学生が着ている」​アイテムと認識されていました。

こんな格好のくそださ大学生wwwwwwwwwww【働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww】

それが3年間で中学生にまで格下げされたということになります。

3年前の記事にも書きましたが、​ ​裾裏チェック柄は2008年ごろにはユナイテッドアローズやビームスなどのセレクトショップのオリジナルアイテムをはじめ、多くのブランドで展開されていた当時のトレンドのデザインでした。

今からは考えられませんが、​ 2017年の今は「中学生wwww」と煽られるような裾裏チェック柄チノパンツを、オシャレなセレクトショップのスタッフも着ていましたし、オシャレなファッション誌も「これがかっこいい」と紹介していた​のです。



​トレンドデザインはダサくなってしまうのが宿命です。

これが​ トレンドデザインの陳腐化​です。

チェック柄デザインが流行った数年後に、こんなデザインも流行しました。



これが流行ったのは2010年くらいだったでしょうか。見覚えのある人も多いと思います。トリコロールテープのシャツ。このデザインもチェック柄同様、どこのセレクトショップもオリジナル商品で展開していました。(ちなみにこのトレンドの元ネタは当時大ブレイクしたトムブラウンというデザイナーブランドのアイコン的デザインで、トムブラウンは今もこのデザインの服を作り続けています)



セレクトショップのオリジナル商品は裾裏チェック柄やトリコロールテープのように、その時々のトレンドを適度に取り入れたデザインのものが多いですが、​ 適度にトレンドを取り入れた服はその年は良くても数年後にとてもダサくなってしまいます​

もっと最近になるとバイカラーデザインのシャツ。これが流行ったのは3、4年くらい前でしょうか。



これも着ている人はまず見なくなりましたね。このように​ ​トレンドデザインの服は数年経ったら着れたものではなくなります



・月単位、日単位で進行するデザインの陳腐化



デザインの陳腐化はこのように年単位にするとわかりやすくなりますが、​細かく分解すると月単位、日単位でも陳腐化は進行しています。

つまり、トレンドデザインの服は1日1日、日が経つごとにダサくなり続けているのです。

多くのアパレル企業はこのようなトレンドを計画的陳腐化させることで買い替え需要を産んでいます。

別にそれが悪いことだとか言うつもりはありません。今のアパレル企業はそういうビジネスモデルで成り立っているのですから。

おそらく僕がオススメしているベーシックデザインが良いことくらい、ファッションに精通しているアパレル企業の人もわかっているでしょう。ですが、ベーシックデザインの服は10年後でも余裕で格好良く着られる商品です。そんな服ばかりを売っていたら買い替え需要は生まれず、アパレル企業の売り上げは伸びないでしょう。

クオリティの高いベーシックアイテムを供給しているユニクロが伸び悩んでいるのは買い替え需要が生まれないから、という指摘もあります。



・オシャレ=カッコイイ服を着るのではなくダサい服を着ないこと



僕は​ ​オシャレ=カッコイイ服を着るのではなくダサい服を着ないことだと思っています。

「カッコイイ」の好みは千差万別ですが、上掲のチェック柄チノパンツやグログランテープシャツなど、陳腐化したトレンドデザインは今見ると万人が「ダサい」と感じるデザインでしょう。

その反面ベーシックデザインアイテム(詳しくは山田耕史のファッションブログ:ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える。をご覧下さい)を「ダサい」デザインだと感じる人はいないでしょう。

例えば当ブログでオススメしているユニクロのオックスフォードシャツやチノパンツを「ダサい」という人はいないと思います。





もし「シャツもチノパンツも毎年新しいものを買えばいい」と思えるくらいの金銭的余裕やファッションに対する情熱がある人ならばトレンドデザインの服を買うこともできるでしょうが、そのような人は稀でしょう。

オシャレになるのに一番カンタンな方法はトレンドデザインの服を着ないことです。

最後までご覧いただきありがとうございました!




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