こんにちは。気管支炎ぽいファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
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<山田耕史のファッションブログ オススメ人気過去記事>
ファッションなんてカンタンです。格好良い服を着るのではなく、ダサい服を着なければいいのです。
当ブログでもお知らせしてきた僕の生まれて初めてのトークイベントが昨日、無事終了しました。
イベント参加者の方々をはじめ、当ブログをご覧いただいている方々やSNSなどで拡散していただいた方々のおかげです。ありがとうございました。
驚いたのは、イベント終盤の質疑応答の時間で参加者のみなさんから沢山のご質問をいただいた事です。やはりファッションってまだまだ理論的に解説されている事が少ないので、今後も僕が何かしらお役に立てる事があるのかなーと思いました。
無事帰宅@yamada0221 さんのトークイベントに行ってきたのだけど、ファッション誌などでは絶対に書いてないようなおしゃれをかんたんに楽しむ方法を教えていただいた。— テロメア (@eriihide) 2017年5月28日
特別おしゃれに興味なくてもダサいとは思われたくない、長く着られる服の選び方を知りたいと思ってた俺に最適でした
イベントを終えて思ったのは、 ファッションに対する価値観が多様化している事です。
今までのファッションの楽しみ方って大きく分けて2つしか無かったような気がします。
ひとつは 個性の追求。他人からの評価なんてどうでもいい。自分が好きなものをとことん追求するという楽しみ方です。今ならゴスロリやギャルなんかがそれにあたるでしょうね。この楽しみ方をする人は今も昔も少数です。
こういった人は「個性派」など憧れを持って見られる事もありますが、一種の「変人」という扱いを受ける事も少なくありませんでした。
もうひとつのファッションの楽しみ方は トレンドの追従です。今も昔もこの楽しみ方をする人が大多数です。
というか。そういった楽しみ方しか存在しない、とアパレル企業やその広報機関であるファッション誌によって思い込まされています。
今までは月9のドラマに代表されるような誰もが目にするコンテンツがあり、そのようなところで提案されたファッションだけが圧倒的な人気を集めるという構造がありました。
キムタクがドラマHEROで着用して超プレミアが付いたエイプのダウンジャケットなんかはその象徴と言えるでしょう。
ドラマ『HERO』キムタク着用BAPE製 伝説のレザーダウンジャケットが、超限定発売!| Leaddy (リーディー)
タレントだけでなく、いわゆるファッショントレンドも同じです。 今まではファッション業界がオシャレだと決めた服を着る事がオシャレでした。
ですが、インターネットの普及により、マスメディアの影響力が弱まりました。「あのドラマであのタレントが着てた服!」といっても、そもそもそのドラマを見ていた人も少ないですし、そのタレントと同じ服を着たい!という人は更に少数でしょう。
電車の中でファッション誌を読んでいる人なんて全く見かけなくなりました。ファッション誌の休刊(半ば廃刊)も増えており、アパレル企業がファッション誌を介してトレンドを提案してもそもそもファッション誌が読まれていない以上、消費者にトレンドが届かなくなっています。
すると、 そもそもトレンドを知らない人が多いのでトレンドのファッションを着てもそれがトレンドかどうか、わからない人が増えているのです。
これが以前もご紹介した(詳しくは山田耕史のファッションブログ:「記号消費」の終焉と、つながりを生む「自分らしいファッション」の始まり。をご覧下さい)、記号消費の終焉です。
ですが、これは 新しいファッションの楽しみ方が始まるきっかけであると、僕は思います。
トレンドを気にせず、自分らしいファッションを楽しめる時代になったのです。
今回のトークイベントで僕がご紹介した新しいファッションの楽しみ方は3つ。
1つ目は 「ベーシックデザインによる、ダサくないファッション」(詳しくは山田耕史のファッションブログ:ベーシックな服だけを着ていればオシャレに見える。をご覧下さい)。
「ダサくない」と称していますが、 僕はベーシックデザインは最もオシャレなファッションの正解だと思っています。それは、 ファッションのプロ中のプロであるファッションデザイナー達がベーシックデザインの服を着ている事が証明していると思います。
モードの帝王、ジョルジオ・アルマーニも
https://www.fashion-press.net/img/news/19944/armani_03.jpg
来年からのユニクロとのコラボで注目を集める若手、J・W・アンダーソンも、
https://www.vogue.co.jp/uploads/media/2013/09/26/54-5454-00350h.jpg
アヴァンギャルドな服作りで知られたアレキサンダー・マックイーンもベーシックデザインの服を着ています。
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オシャレとは何か、を人生を通じて探求している一流デザイナー達が着用しているのはベーシックデザインなのです。
2つ目は 「自分がなりたい自分になるファッション」。これは今回のトークイベントで初めて公開した方法です。詳しくは当ブログでも順次ご紹介していく予定ですが、 アイテム(服の種類)にはそれぞれが持つイメージがあり、そのイメージを分析しマトリクス化しました(今後当ブログで詳細をご紹介する予定です)。
これがあれば誰にでも似合い、いつまでも着られるベーシックデザインのアイテムだけで自分のイメージを自由にコントロールできます。
例えば「爽やかでナチュラル」な感じにしたい、と思えばマトリクスを参考に 服を選ぶだけでイメージ通りの自分を演出できるのです。
3つ目は 「女性のファッションから類推するモテるファッション」。こちらはまだ仮説段階ですが、トークイベントで今後取り組みたい事としてご紹介しました。カップルのファッションってどこか関連性がある、というのが僕の仮説です。わかりやすいところでいうと、ギャルの彼氏はオラオラ系、みたいな感じです。
こちらはカップルのストリートスナップなのですが、やはりどこかファッション的に関連性を感じます。
http://tokyograffiti.grfft.jp/uploads/contents/TG127_CP_32.jpg
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このような関連性を分析し、 「こういったファッションの女性にはこんなファッションがウケる」という事を解明できたらと思っています。
このように、 価値観が多様化した今、トレンド以外にもファッションを楽しめる方法が増えてきています。
トレンドなんて他人のお仕着せです。 赤の他人が考えた「オシャレ」に自分を合わせる必要なんてありません。オシャレかどうかは自分が判断すればいいのです。
今回挙げた他にももっともっとファッションの楽しみ方はあると思います。僕は日々、新しい楽しみ方はないか、模索しています。見つかり次第今後もこのブログでご紹介していきます。まずは今回ご紹介した方法を
最後までご覧いただきありがとうございました!
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