こんにちは。バランスボールでのストレッチにハマっているファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
普通の40代以上ためのメンズカジュアルファッションマニュアル|山田耕史|note
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・自分たちが提案したファッションをディスる、ファッション誌の無責任さ
先日某レディスファッション誌で目を疑うキャッチコピーがありました。
なんとも無責任な… pic.twitter.com/KOurWybvtC— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2017年6月28日
ページ全体のキャプチャがこちら。
右ページの チェックシャツとジーパンのコーディネートがボコボコにディスられています。
「No!チェックシャツは油断すると”ご近所風”に見えがち」
「No!ボーイフレンドデニム×スニーカーでスタイルアップは難易度高」
「No!ゆるいシルエットは全体的に女っぽさ不足!」
いや〜、ほんとボコボコです。
「今はこんなファッションが気分」ってな感じで新しいファッションを提案するのならまだわかるのですが、過去に自分たちが読者に提案したであろうファッションをここまでディスるのってどうなんでしょう?
ボーイフレンドデニムなんて、全てのファッション誌が提案してたと言っても過言ではない程、推しに推されまくってた商品です。
それがこんな扱いになってしまうんです。
「「こなれて見える」と信じていたけれど、その「ゆるさ」、私たちの本当に必要だった?」
「ときに味気なく見えたり、実際よりスタイル悪く映っていたり」
そして極め付けはこの一言。
「まだこんな服着てませんか?」
恐ろしいです。
左ページで今年のファッションが提案されていますが、1年後の誌面ではこのファッションはボコボコにディスられるんですよね?
「まだこんな服着てませんか?」なんて言われちゃうんですよね?
・トレンド=ファッション業界が食っていく為の仕組み
ま、仕方ないと言えば仕方ないです。
これがファッション業界のビジネスモデルです。
今の服は安物でもクオリティが高いので、かなりヘビーローテションしても1年や2年でボロボロになる事はまずありません。
ずっと着ていられるから、と同じ服を5年も10年も着られていたら、ファッション業界は新たに服が売れないので売り上げは伸びていきません。
ファッション業界は毎年新しいファッションを提案し、それまでのファッションをダサくて古くて着ていられないモノ扱いにし続けなければならないのです(詳しくは山田耕史のファッションブログ:ファッショントレンドなんてどうでもよくないですか。をご覧下さい)。
・自分の好きな服を着ましょう
今まではファッション=トレンド。
トレンドのデザインをどうやって着こなすか、トレンドというファッション業界が自らの利益の為に作り出した枠組みにどうやって自分を合わせるのかがオシャレの価値観でした。
ですが、ショップの販売員や余程ファッションが好きなマニアでもない限り、1年後にボコボコにディスられるようなトレンドの服をわざわざお金を出して買わなくてもいいでしょう。
トレンドなんて気にしていたらお金と時間を消耗するだけです。
というか、トレンドなんてマスメディアが力を持っていた前世紀の遺物です。僕は近い将来トレンドは消滅すると思っています。
そんなトレンドを気にして服を買う必要なんてありません。
「自分の好きな服」を着ましょう。
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