こんにちは。バリバリのモード系だった頃もある、ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
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ファッションなんてカンタンです。格好良い服を着るのではなく、ダサい服を着なければいいのです。
・おしゃれ至上主義ファッション誌、オリーブ
先日この本を読みました。
オリーブの罠 (講談社現代新書)
きっかけは大学時代のゼミの恩師がブログで社会学を学べる新書としてオススメしているのを見たからです。
新書200選 - 新・社学
olive (オリーブ) 1993年 10月 18日号 宮沢りえ 小沢健二
Olive オリーブ 1996 1/18 新年合併特大号 表紙 小沢健二 フリッパーズ・ギター
olive (オリーブ) 1998年 6/18号 岡田准一 道端ジェシカ
olive (オリーブ) 2002年 07月号 スペシャルインタビュー 大野智 嵐
「オリーブ」が提案していたのはフランスの女子高校生「リセエンヌ」をベースとした少女性が強く、装飾的な今のモード系にも通ずるファッションです。文中にはオリーブは「おしゃれ至上主義、文化系、非モテ非エロ」として紹介されています。それに対し、当時人気だった東京の有名私立大学付属校のファッションは「モテ至上主義、スポーツ系、おしゃれはママ譲りで実はコンサバ」というものだったそうです。
そして、「オリーブ」のもうひとつの特徴が「生々しさの排除」。ファッションに特化し、「異性のために装わない」のです。
『オリーブ』では、少女の少女性を、決してモテのために利用しろと示唆しませんでした。では、何のためにおしゃれをするのかといえば、「自分のため」。異性にモテるためでもなく、親や先生を納得させるためでもなく、自分が楽しむために自由に装え、と『オリーブ』は少女達に教えたのです。
・非モテ「オリーブ」、モテ「コンサバ」
本書では非モテ「オリーブ」の対として、JJやCanCamなどの赤文字雑誌の「コンサバ」をモテファッションとして挙げています。赤文字雑誌のファッションは「コンサバ」。コンサバはコンサバティブの略で、保守的という意味で先述の付属校ファッションと近い存在です。
ファッションのカジュアル化により、最近は赤文字雑誌のコンサバ感は薄れていますが、
JJ(ジェイジェイ) 2017年 10 月号
00年代の赤文字雑誌を見ると、「コンサバ」がどんなファッションなのか一目瞭然でしょう。
JJ (ジェィジェィ) 2006年 09月号
JJ (ジェィジェィ) 2007年 02月号
JJ (ジェィジェィ) 2008年 10月号
・革新的なファッションはモテない
「コンサバ」は伝統的で、エレガントなファッション。これに対し、「オリーブ」は革新的なファッションで、この伝統/革新がモテ、非モテを分けています。
また、本書では「オリーブ」が2000年に休刊した理由のひとつに、コンサバ」に代わるモテファッションとして登場した「ギャルファッション」の人気を挙げています。セクシー系とも呼ばれた、セックスアピールの塊ともいうべき「ギャルファッション」がメインストリームになれば、「オリーブ少女」という言葉通り、セックスアピールさとは無縁の「オリーブ」の人気が落ちるのは必然でしょう。
モテ/非モテとファッションの相関関係を表にするとこんな感じです。
・モテる/モテないメンズファッションとは
ではこれをメンズに当てはめるとどうなるでしょうか。
以前当ブログでファッションテイストに関する記事を書きました。
山田耕史のファッションブログ: 【ナチュラル系から】ユニクロだから誰でも似合う。【エグザイル系まで】
この表の中で挙げられているメンズのファッションテイストの中で、 最も革新的なファッションと言えるは「モード」です。
「モード」がどういったファッションなのか、文脈的にブランド名などを具体的には挙げませんが、画像検索をかけると大まかな雰囲気は掴めるでしょう。
モード系 メンズ - Google 検索
「モード」はセックスアピールが低いのも特徴で、革新性と同じく、「オリーブ」のメンズ版ともいうべき「非モテファッション」と呼べるのかもしれません。
セックスアピールが高いのは完全に「エグザイル系」でしょう。
伝統的でエレガントなレディスの「コンサバ」にあたるファッションテイストは「キレイ目」ですね。
ということでメンズも含めると以下の表になります。
・あくまでも仮説ですし、所詮服です
ファッションなんて所詮服です。少なくとも男性は以前ご紹介したように(山田耕史のファッションブログ: 太っていようがブサイクだろうがオシャレになれる方法。)、ベーシックなファッションで清潔感があれば最低限スタートラインには立てると思いますし、そもそもモテる、モテないは服なんかではなく、その人の魅力に大きく左右されるでしょう。
なので、今回の記事はあくまで仮説。お遊びのようなものなので、誰もが自分の好きな服を着るべきです。
ですが、特に自分が着たいファッションがない、という人の参考にはなるかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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