こんにちは。今週は5歳長女が通うバレエ教室の発表会で着る衣装を30着つくる(パターンから縫製まで)という重すぎるタスクを抱えているファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
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僕はスーツを着る仕事に就いた経験がありません。ファッション業界人として一応基本的な知識はあると思ってはいますが、特別詳しいわけではないので今回改めてビジネススーツの基本を学び直してみました。
参考にしたのはこの本。
日本のメンズファッションの基礎を築いたVANの創始者、石津謙介さんの著作です。スーツを中心としたビジネスマンの服装マニュアル的な内容です。
できる男の服装戦略―ビジネスチャンスをものにする
ちなみに先日読了したこの本では石津謙介さんがどれだけ日本のメンズファッションの成立に貢献したかがわかります。こちらの本の感想も近いうちに書く予定です。
AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語 日本人はどのようにメンズファッション文化を創造したのか?
とにかく、 石津謙介さんは日本のメンズファッションのゴッドファーザー的存在。彼が提唱するファッションは、日本のメンズファッションの基本中の基本と言って良いでしょう。
特に現在50代以上の世代の男性には強い影響力があるので、石津謙介さんの提唱する服を着ていれば、おじさんたちに「君、なんだねその服装は!」なんて怒られることはまずないでしょう。
ビジネススーツには長い時間をかけて欧米で培われたルールがあります。
自分のファッションに自信のある人や、「俺は他人がどう思われようと自分の好きな服を着る!」というような強い意思を持った人は別として、ビジネススーツの基本的なルールは頭に入れておくべきだと思います。
・基本の色はグレーとネイビー
現在、最初にご紹介した、話題になっていたスーツのコンテンツでは黒のスーツが紹介されていますが、ビジネススーツの色として黒はふさわしくありません。黒のスーツは冠婚葬祭のとき、あるいはアウトローな職業の人が着るものです(冠婚葬祭=黒のスーツ、というわけではなく、色々選択肢はありますが、ここでは省きます)。
THE SUIT COMPANY:¥ 30,240 (価格は記事執筆時のものです)
ビジネスシーンでの正しいスーツの色はチャコールグレー(濃いめのグレー)とネイビー。この2色に限定されます。
THE SUIT COMPANY:THE SUIT COMPANY(価格は記事執筆時のものです)
THE SUIT COMPANY:¥ 35,640 (価格は記事執筆時のものです)
ちなみに濃い茶色やモスグリーンもビジネススーツとしては認められている色ですが、そもそも売っているお店を見つけるのが一苦労でしょう。
石津謙介さんはスリーピース(ジャケット、ベスト、パンツのセット)を推薦していますが、現在ベストを着る機会もほとんどないでしょうから、個人的にはツーピース(ジャケット、パンツのセット)でも問題ないと思います。
THE SUIT COMPANY:¥ 4,212 (価格は記事執筆時のものです)
ビジネススーツは無地が基本です。どうしても柄物が着たい、という人にはペンシルストライプという細いストライプ柄がオススメとして挙げられています。
THE SUIT COMPANY:¥ 30,240(価格は記事執筆時のものです)
・シャツ襟は6種類
次はシャツです。シャツには襟だけでも様々なバリエーションがあります。石津謙介さんがビジネスシーンにふさわしいシャツの襟として挙げているのは6つ。
レギュラーカラー、
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024(価格は記事執筆時のものです)
ワイドカラー、
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024(価格は記事執筆時のものです)
ボタンダウン、
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024(価格は記事執筆時のものです)
タブカラー
THE SUIT COMPANY:¥ 6,264 (価格は記事執筆時のものです)
ピンホール、
THE SUIT COMPANY:¥ 6,264(価格は記事執筆時のものです)
ラウンドカラー。
THE SUIT COMPANY:¥ 6,264 (価格は記事執筆時のものです)
本書では触れられていませんが、数年前のクラシコイタリアブーム以降市民権を得たドゥエボットーニやホリゾンタルカラーはビジネススーツに合わせるシャツの基本ではないので、初心者は避けるべきでしょう。
THE SUIT COMPANY:¥ 5,184(価格は記事執筆時のものです)
THE SUIT COMPANY:¥ 4,104(価格は記事執筆時のものです)
あと、こういうステッチのシャツとか、もう、ね。
THE SUIT COMPANY:¥ 5,184 (価格は記事執筆時のものです)
・シャツの色は白、ブルー、ピンク、イエロー
色は白がベーシックですが、淡いブルー、ピンク、イエローも認められています。
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024 (価格は記事執筆時のものです)
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024(価格は記事執筆時のものです)
FRANKLIN MILLS :¥ 8,532 (価格は記事執筆時のものです)
・柄は4種類
シャツもスーツ同様無地が基本ですが、ストライプ柄2種類、チェック柄2種類が認められています。
まず、ストライプ柄はごく細いストライプのヘアライン、
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024(価格は記事執筆時のものです)
白にネイビーが基本のロンドンストライプ。
THE SUIT COMPANY:¥ 5,184 (価格は記事執筆時のものです)
チェック柄はグラフチェックと
THE SUIT COMPANY:¥ 3,024 (価格は記事執筆時のものです)
タッタソール。
THE SUIT COMPANY:¥ 4,104 (価格は記事執筆時のものです)
そして、柄とは違いますが見頃が色無地かストライプで襟とカフスが白のクレリックシャツもビジネススーツに合わせるシャツとして認められています。
THE SUIT COMPANY:¥ 4,104(価格は記事執筆時のものです)
・ビジネススーツは雰囲気を乱さないための服
石津謙介さんはビジネススーツには2つの制約があると説いています。
1つめは「ビジネスの場という厳粛な雰囲気を乱さないこと」。
そして2つめは「他人に不快感を与えないこと」です。
値段やブランドは問題ではありません。突飛な色やデザインのものを選ばす、汚れやシワになっていないことという、常識的でかつ簡単に実行できることを守っていれば大丈夫です。
さて、今回はスーツとシャツに絞ってご紹介しましたが、次回はネクタイ、シューズ、バッグの基本中の基本をご紹介する予定です。お楽しみに。
↓書きました。
山田耕史のファッションブログ: 【ネクタイ・シューズ・バッグ・靴下編】ビジネススーツの基本中の基本を改めて調べてみました。
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