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ユニクロアンダーソンが売れなかった理由から見えた、ZARAとの歴然とした差。






こんにちは。0歳次男を抱っこ紐で抱いたまま仮眠する方法を編み出したファッションアナリスト山田耕史​(@yamada0221)です。

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ファッションなんてカンタンです。ダサい服を着なければいいのです。
 
 
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・ユニクロアンダーソンが売れなかった理由​



先週末から、​ ​ユニクロアンダーソン(UNIQLO and JW ANDERSON)のマフラー以外全ての商品がセールになっています。


山田耕史のファッションブログ: 「ユニクロアンダーソン、驚異の(ほぼ)全型セール!」ユニクロ・GU新作&週末セールオススメ商品(17/10/27〜11/2)

これだけ​大々的にセールになるということは売れていないのでしょう。

では何故売れていないのか。ネットではデザインがイケていない、商品のクオリティが低い、ユニクロの顧客層に合っていない、などの指摘が見られます。

これらの意見には僕も基本的に同意するのですが、もうひとつ、ユニクロアンダーソンが売れなかった理由があると思います。

それは​ユニクロはコーディネート提案の下手さです。

簡単に言うと、​ユニクロはマネキンのコーディネートがとてもダサいのです。こちらは一昨日に行った横浜の店舗のコーディネートです。



右のマネキンはユニクロアンダーソンのダウンジャケットを着ていますが、僕には全く魅力的に見えません。まぁそもそもこのダウンジャケットのデザイン自体微妙ですが…。

こちらも同じ日の同じ店舗のマネキンです。



ライダース、ジーンズにユニクロアンダーソンのカットソー、は良いと思うんですが、このコーディネートでこの色のインナーダウンって着ますかね?

もちろんファッションは自由ですからなにを着たっていいんですが、服屋のマネキンがこのコーディネートなのはどうかと思います。

・コーディネート​次第で格好良くなる



ユニクロアンダーソンは比較的ベーシックなデザインの商品が多いイネスコレクションやUniqlo Uと比べると、デザインの個性が強い商品が中心です。


山田耕史のファッションブログ: 超シンプル&高コスパで地雷ナシ。ユニクロ「イネスコレクション」全型レビュー。

ですが、 ユニクロアンダーソンも、ちゃんとコーディネートすると格好良いんです。こちらはユニクロのサイトに掲載されているコーディネートです。





ユニクロ|UNIQLO and JW ANDERSON 2017秋冬コレクション|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)

まぁ、どうコーディネートしてもこのチェックのダウンジャケットは微妙ですが…。



・ダサいユニクロのマネキン​



ユニクロのマネキンのコーディネートの酷さは以前から気になっていて、「ダサいなー」と思うマネキンがあれば撮影していました。これはいつも行っているビックロのマネキンです。







このコーディネートを決めているのは店舗のスタッフでしょう。ユニクロのコーディネートはおそらく​ ​その時々の売りたい商品や在庫の多い商品が軸で、ファッション性はほとんど考慮されていないのだと思います。なので、​明らかにダサいアイテムや色の組み合わせになってしまっているのでしょう。↑のウルトラライトダウンベストを羽織っているマネキンのように、着ているアイテム数が多過ぎるマネキンも見られます。

これに対し、ユニクロのライバルであるZARAのコーディネートはこんな感じ。











同じ服屋でもレベルが違うというか、世界が違うというか​。ZARAのマネキンのコーディネートのオシャレっぷりには驚かされます。(あれ、どこかで見たな、ってデザインもありますが)

僕は毎週ZARAの店舗を訪れているのですが、行くたびにマネキンのコーディネートがガラッと変わっているので、それが楽しみになっています。

・ユニクロとZARAの違い​


確かにブランドとしてのコンセプトは違います。ユニクロのコンセプトは「LifeWear(究極の普段着)」。ファッションというよりは、生活必需品としての「服」であることを重視している​ようです。


トップメッセージ | FAST RETAILING CO., LTD.

これに対し、ZARAが重視するのはやはりファッション​。ブランド紹介ページには「魅力的で責任感のあるファッションを顧客に届けることが最優先事項」とあります。


Zara - inditex.com

とはいえ、ユニクロの一番ウリはファッションじゃないからマネキンがダサくても大丈夫!というわけにもいかないでしょう。

・ユニクロの課題​


通常ラインのユニクロのデザインは基本的にベーシック。ベーシックなデザインの服だけでコーディネートしても、見栄えがしづらいのは事実です。

例えばこのオックスフォードシャツとジーンズのような、ベーシックなコーディネートのマネキンばかりが並んでいても、ひと目は惹かないでしょう。


ユニクロが「LifeWear(究極の普段着)」というコンセプトでやっていく限り、​ ​「いかにベーシックの魅力を伝えるか」ということが課題になると思います。伝える方法はマネキンだけではないでしょう。

毎週更新されている松浦弥太郎さんの連載などもそのひとつでしょうし、他にも方法は模索しているでしょう。


ユニクロ|LifeWear Story 100 責任監修 松浦弥太郎|ラムVネックカーディガン

ちなみに僕も、どうすればベーシックの魅力を伝えられるかということでずっと頭を悩ませています。それを伝えられるフォーマットができれば、以前から計画している有料メルマガも始められると思っています。

ベーシックってファッションの答えのひとつだと思っているんですが、伝えるのが難しいんですよねぇ。頑張ります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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