こんにちは。自分が着たい・似合う服が簡単に選べる「ファッションのトリセツ」を製作中の 山田耕史(@yamada0221)です。
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・実は僕、画像検索機能開発に関わっていたんです
最近何かと話題のAI。AIを活用した画像検索機能がファッションECサイトに導入されるニュースをこの1ヶ月で3つも目にしました。
アダストリアが始めた画像検索機能とは。ECサイトの導入が進むイメージ検索 https://t.co/5Yqc1ZK0xw— 山田耕史 「ファッションのトリセツ」製作中 (@yamada0221) 2018年8月11日
ファッションEC「SHOPLIST」が導入したAI搭載の画像検索機能とは https://t.co/Yd0Xgj4pgJ— 山田耕史 「ファッションのトリセツ」製作中 (@yamada0221) 2018年8月26日
— 山田耕史 「ファッションのトリセツ」製作中 (@yamada0221) 2018年8月29日
実は僕、2年前に辞めたITベンチャー企業で、AIを活用した画像検索機能を開発するプロジェクトに関わっていたんです。とあるAIに強い企業との共同プロジェクトだったんですが、僕が今ブログでご紹介している「服のジャンル」に着目した、多分今までにない画像検索の手法だったと思います。
ですが僕が退職してからリリースされたサービスを見る限り、どうやら僕が退職してからは「服のジャンル」を用いた画像検索機能の開発は残念ながらボツになったようです。
ITの世界は日進月歩。ファッション業界とは比べ物にならないスピードで進化しています。僕が開発の現場から離れてからの2年間でどれくらいAIによる画像検索機能が進化しているのか、上掲の3つのサービスで試してみました。
・結構近いデザインが見つかるd fashion
まず、試してみたのはこちら。
マガシークとドコモが運営する「d fashion」もAI活用の画像検索機能を導入 | ネットショップ担当者フォーラム
左のメニューに「画像 de fashion Search」がありますね。
d fashion:ファッション通販 レディース・メンズ
まず試してみたのがこちらのTシャツ。ブックオフで540円でディグったセルジオ・タッキーニのTシャツです。最近ヘビーローテションしています。
画像をアップロードして検索開始。結果が出た、と思ったらレディスばかりです。メンズに切り替えるボタンなどは見当たらず。
調べてみると、トップページからまずメンズに入って、そこから「画像 de fashion Search」に行くと、メンズで画像検索ができるみたいです。メンズで再試行。これが結果です。
半袖Tシャツが中心ですが、シャツやパーカ、長袖Tシャツなども結果に出てきています。色的には全体的になんとなく青っぽい雰囲気だぞ、ということはわかっているようですが、生地自体が青色の商品が多いですね。
この結果のなかで、元画像と一番近い商品はここらへんでしょうか。まぁ結構近いデザインと言えるでしょう。
【2017年受賞モデル専門学生対象Tシャツデザインコンテスト】受賞作品TシャツA(カットソー・Tシャツ)|JEANS MATE(ジーンズメイト)の通販|d fashion (501500941525)
次に試したのはこの画像。多分どこかの古着屋さんのブログのスクリーンショットだと思います。「お、いい感じ」と思って撮っておいたのでしょう。このスクリーンショットしか残っていないので詳細はわかりませんが、ミリタリーアウターですね。
結果はこうなりました。アウターであることと、カーキ色は認識しているようですが、テーラードジャケット、ダッフルコート、ダウンジャケットなど多種多様なアイテムが出ています。これなら、画像検索を使うのではなく普通に「ミリタリーアウター」とかで検索したほうが早く似た商品を見つけられるのではないかと思いました。
最後はこのアイテム。コムデギャルソンシャツのストライプ柄のパッチワークシャツです。
結果です。
だいたいの色の雰囲気は認識しているようですが、ストライプ柄が細いせいか杢素材やギンガムチェック柄と誤認識しているようですね。ストライプ柄のシャツは見当たりませんでした。
・似た商品は見つからなかったSHOPLIST
次はこちら。
ファッションEC「SHOPLIST」が導入したAI搭載の画像検索機能とは | ネットショップ担当者フォーラム
サイジニアという企業が提供するビジュアルAIレコメンデーションサービス「デクワス.CAMERA」を使っているそうです。
SHOPLISTの画像検索機能はPCでは見当たりませんでした。スマートフォンのみのサービスのようです。d fashionと同じく、メンズを選択してから画像検索機能を使います。
メンズファッション通販SHOPLIST(ショップリスト)-メンズファッション通販なら安くてお洒落なトレンドアイテムがなんでも揃う【SHOPLIST(ショップリスト)】
試したのは先程と同じ3つのアイテムです。まず、セルジオ・タッキーニのTシャツ。
結果です。うーん、認識しているのは半袖プリントTシャツということくらい。色もデザインもバラバラです。
次はミリタリーアウター。結果はMA-1やモッズコートなど、ミリタリーアウターが中心ですが、元画像と似たアイテムはありません。
最後はコムデギャルソンシャツのシャツです。こちらの結果はなぜかレディスばかり。ブラウスが中心ですが、こちらも様々なアイテムが並んでいます。
・メンズは対象外?の.st
最後はグローバルワークやレイジブルーなどを擁するアパレル企業、アダストリアの「.st」
アダストリアが始めた画像検索機能とは。ECサイトの導入が進むイメージ検索 | ネットショップ担当者フォーラム
こちらも画像検索機能はスマートフォンのみの提供のようです。
.stでは丁寧にデータが消去されることがアナウンスされます。
.stの画像検索機能はメンズへの切り替え方法がわかりませんでした。もしかしたら切り替えができないのかもしれません。なので、当然結果はレディスばかり。
.stでは認識したポイントが表示されます。セルジオ・タッキーニのTシャツは「柄 コットン プリント ホワイト」。の割には結果には多彩な色のアイテムが並んでいますね。
ミリタリーアウターは「カーキ ミリタリー」。
そしてシャツは「チェック ギンガムチェック 格子柄 ドット」と、多くの柄が出ているのに正解のストライプはありませんでした。
・王者グーグルの画像検索機能の精度は?
ついでにグーグルで画像検索してみました。それぞれの結果です。
王者グーグルといえど、画像検索機能はまだまだな感じですね。
・今後の進化に期待
使ってみた感想としては、d fashionの「画像 de fashion Search」が一番満足度が高かったですね。これには画像検索の機能面だけでなく、各ECの品揃えも影響していると思います。自社ブランドのみの.st、低価格ブランドが中心のSHOPLISTに比べ、d fashionは低価格ブランドからセレクトショップ、百貨店ブランドまで多様なブランドを取り揃え、取扱商品数も一番多いので、元画像に似たアイテムが見つかる可能性が最も高いでしょう。
ですが、今後も画像検索機能を使ってみたいかと考えると、使わないと思います。
前述した通りIT業界の進化スピードはとても早いので、いつかは元画像と激似のアイテムが見つかる画像検索機能は開発されると思います。それがグーグル検索に実装されて世界中のファッションECを検索できる、なんてことになったら素敵ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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この記事を書いた人
山田耕史
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