「ワル」な「オトナ」がメンズファッションの隙間だった。



こんにちは。

今年はTシャツを着たいので上半身を絞らなければなーと思っている

ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。




【このエントリのポイント】

三陽商会のセレクトショップ業態ラブレス、ギルドプライムは

隙間になっていた「オトナ」で「ワル」なテイストを開拓し人気

・この5年ほど右肩上がりのラブレスとギルドプライム


少し前になりますが、12月8日の繊研新聞で三陽商会のセレクトショップ、

ラブレスとギルドプライムが取り上げられていました。

記事から概要を抜粋すると

「既存の大手セレクトショップが得意とするトラッドベースのカジュアルな商品とは一線を画」す為に

「オリジナルも万人が好むような値頃なベーシック」にはせず、

「買い付け品に負けない”攻めた企画”がほとんど」となっているそうです。

「モード系でクセの強い品揃えがコアなファンを中心に支持を広げ」、

「業績はこの5年ほど右肩上がり」となっているそうです。

・市場の空白

私は去年くらいからラブレス/ギルドプライム(このふたつは姉妹店です)には注目しており、

特にオリジナルアイテムのテイストの目の付け所の良さには感服していました。

ラブレス/ギルドプライムのオリジナルアイテムのターゲットは

いわゆる「お兄系」を卒業したような、

少し「ワル」な雰囲気を持った男性をターゲットにしていると思います。

関連記事:山田耕史のファッションブログ: お兄系は不滅?戦後ヤンキーファッション史に見るお兄系の位置。

今までこのようなターゲットに向けた服は殆どありませんでした。

強いて言えばマスターマインドなんかが当たるのでしょうが、

マスターマインドはまずあまりにも高価過ぎますし、

世界観が強いので着こなしの難易度は少々高め。

その点、ラブレス/ギルドプライムはダウンジャケットで5万円台と

ジーンズで1万円代後半とそこそここなれた価格で

「ワル」な雰囲気を保ちつつ大人な雰囲気で普通の人も着こなしやすいデザインを

実現させています。

・着こなしやすさとテイスト感の追求を両立


例えばこちらのダウンジャケットは一見ブラック一色で

着こなしやすそうなデザインですが、


http://zozo.jp/shop/guildprime/goods/4072860/

実は迷彩柄。ジップのデザインも凝っています。



袖にはブランドアイコンのスカル刺繍。

好きな人にはたまらないディティールでしょう。



こちらも一見普通のスキニーパンツですが、


http://zozo.jp/shop/guildprime/goods/4204211/

ヒップにはジップとスカル刺繍が入っています。



ラブレス/ギルドプライムはオン(ビジネス)向けアイテムも展開しています。

こちらのシャツは


http://zozo.jp/shop/guildprime/goods/4203351/

胸ポケットにナイト刺繍、ボタンホールとボタンにはカラーステッチ。



ネクタイもさり気なく刺繍が入っています。


http://zozo.jp/shop/guildprime/goods/4129554/

このように、今まで市場に無かったテイストでクオリティの高いアイテムを

提案しているラブレス/ギルドプライムが売れない筈はありません。

その結果が「この5年ほど右肩上がり」なのでしょう。

・何故レッドオーシャンに飛び込むのか?


このラブレス/ギルドプライムの記事を見て思い出したのが随分前のこのニュース。

アース ミュージック&エコロジーがメンズライン発表 | Fashionsnap.com

画像はリンク先で掲載されているので見ていただきたいのですが、

まぁ今のメンズのマスを狙ったらそうなりますよね、という感じのテイストですが、

はっきりいって既視感ありありのファッションテイスト。

既に市場にはこのテイストのショップは山ほどあります。

グローバルワークでもコーエンでもアーバンリサーチドアーズでも同じ様な服は買えます。

いわゆるレッドオーシャン。

ブランドバリューか価格で勝負するしかなくなります。

まぁアース ミュージック&エコロジーの場合は

先行しているレディスとテイストを合わせる必要もあるので

好んでこのようなテイストにしている訳ではないと思いますが、

それにしてもこのテイストか、とは思わざるを得ません。

・まだ未開発のファッションテイストはある


ファッション先進国日本ではファッションは既に飽和状態でが、

関連記事:山田耕史のファッションブログ: 東京が世界一のファッション都市だと思う理由。

今回取り上げたラブレス、ギルドプライムのようにニッチな需要はまだまだ眠っていると思います。

今後どんなテイストが生まれてくるか楽しみですね。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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