こんにちは。吉そばの春菊そばが好きなファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
(このブログを初めてご覧になるかたへのカンタンなガイドはこちらです。ファッションをカンタンに楽しめる要点をまとめてあります。)
・最強の万能アイテム、ブロードシャツ
僕が自分の服を選ぶときに4歳と1歳のふたりの子供に汚されたり破られたりしてもテンションの落ちない値段のもの、という基準があります。
子育てをしていると、食事のとき、外遊びのとき、普通に抱っこしているときでも服を汚される危険性は山ほどあります。なのでお出かけ用の服は別ですが、普段着では基本的にこの基準に沿った買い物をしています。
この基準で僕がずっと困っていたのがブロードシャツ。カジュアルなシャツでは以前当ブログでもご紹介した(山田耕史のファッションブログ: 世界一のコスパ。ユニクロオックスフォードシャツはメンズファッションの定番中の定番。)ユニクロのオックスフォードシャツが最良の選択だと思います。
ユニクロ|オックスフォードシャツ(長袖)|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
ですが、オックスフォードシャツはカジュアルなファッションにはマッチしますがキレイ目ファッションにはあまりマッチしません。例えばキレイ目な印象のテーラードジャケットやモード色の強いアイテム、例えばこんなニットにはオックスフォードシャツはあまりマッチしません。
オックスフォード素材よりも生地がつるっとした表情のブロード素材(スーツのときに着るカッターシャツの素材のイメージです)はキレイ目にもカジュアルにもマッチするまさに万能アイテム。キレイ目なスーツからカジュアルなダメージジーンズまでコーディネートするアイテムを選びません。
ブロードシャツはオックスフォードシャツ以上の能力を誇る、まさにメンズファッションの基本中の基本と呼ぶべきアイテムです。
・ブロードシャツに求める要素
僕のブロードシャツに求める要素はこのような感じ。
・ブロード素材
・シンプルなデザイン
・ややコンパクトなサイズの襟
・裾を出して着られる丈
・できれば胸ポケット付き
・きちんとした縫製
・納得できる価格
…挙げてみると結構ありますね。
今までこの基準を満たして購入に至ったシャツはコムデギャルソンオムドゥ(確か17,000円くらい、気に入り過ぎて破れてもリペアして着ていました)と
ビューティアンドユース(確か15,000円くらい)のふたつだけ。
このふたつも良い商品なのですが、1万円オーバーになると、子供に汚されたり破られたりしたらちょっとテンションが落ちてしまいます。
・+Jとの再開
もうちょっと低価格なものがないかなーとずっと探していたのですが、最近ようやく見つけました。それがこちら。
ユニクロ|(+J)レギュラーフィットシャツ(長袖)|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
ユニクロがデザイナー、ジルサンダーと協業した+Jというラインのシャツです。+Jは2009年から2011年まで展開され、その後一度復刻と称して一部の商品が再販されました。ジルサンダーはファッション業界でもカリスマ的人気を誇るデザイナーです。+Jは発売当時ユニクロの店舗に行列ができるほどの人気を集め、また商品のデザインやクオリティも破格の高さだったのでファッション業界人にもファンが多いラインでした。
復刻後は一部大型店舗の片隅でこじんまりと展開されていましたが、いつの間にか売り場から商品はなくなっていました。僕も+Jは好きで、特にシャツは何枚も購入するほど気に入っていたので、いつの間にかフェードアウトしてしまったことを残念に思っていたのですが、先日ビックロを訪れるとなんと+Jの商品が並んでいるのに遭遇しました。
店員さんによると、今ある在庫限りの販売となっているそうです。
もしかしたら買えなくなるかも!と思いその場で1着購入しました。
・驚異のコストパフォーマンス
久し振りに触る新品の+Jのシャツでしたが、相変わらずのクオリティの高さ。これが3,990円とは思えません。ユニクロの他の商品と比較すると高い部類になってしまいますが、絶対に破格の値段です。
さて、細かくデザインを見ていきましょう。襟はややコンパクトな大きさ。
襟がコンパクト過ぎるとモードっぽい印象になってカジュアルなアイテムとは合わせづらくなってしまいますが、これはちょうどいい大きさだと思います。
縫製や生地に関してはこちらの記事に詳しく紹介されています。
ユニクロの+Jシャツとスリムフィットシャツの違いを比較して分かった(+J)の魅力とは
紹介されている内容をざっくりいうと、+Jのシャツは数万円する高級デザイナーブランドのシャツと同等の生地と縫製だそうです。確かにオックスフォードシャツの記事でもご紹介しましたが(山田耕史のファッションブログ: 世界一のコスパ。ユニクロオックスフォードシャツはメンズファッションの定番中の定番。)、ユニクロの縫製のレベルはとても高く、僕は今までユニクロのシャツで縫製が乱れている商品をほとんど見たことがありません。
例えばこのカフス(袖口)の部分や
襟をシャツ本体に縫い付ける場所は布が何枚も折り重なり、複雑になっているので綺麗に縫うにはテクニックが必要ですが、+J(というかユニクロのシャツ全て)は綺麗な仕上がりになっています。腕の良い工場で縫製されている証しです。
丈は僕が着ているMサイズで77cm。裾を出しても、パンツに入れても着られるのでスーツの下でも大丈夫です。
前立て(シャツのボタンが並んでいる部分)もシンプルなつくり。
こちらはユニクロのオックスフォードシャツ。
比べてみると一目瞭然ですが、 ここがシンプルになっているとかなりキレイ目な印象になります。
胸ポケットも付いています。とてもきれいなステッチ。高級感があります。
これもオックスフォードシャツと比べてみましょう。かなり印象が違うことがわかると思います。
シャツは元来下着だから胸ポケットが付いているのは正しくない、みたいな意見もあるようですが僕はポケットがあったほうが便利なのでポケット付きが好きです。
これだけクオリティが高く良いデザインの商品が3,990円。この値段なら子供に汚されてもテンションが下がりません。
在庫限りの可能性もあるので気になる人は早めに買っておいたほうがよさそうです。僕ももう一着予備に買おうかどうか迷っています。できればずっと生産していて欲しいんですが。ユニクロさん、検討していただけませんかね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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