ネットのレビューを見て是非読みたいと思っていた
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさいを
同僚から借りて読んでみました。
一言、感想としては
最近読んだビジネス本の中で圧倒的に参考になる本でした。
丁度今私も挑戦しようとしている社内の「業務マニュアル」を
徹底的に作り上げた経緯とノウハウが詰まっています。
中でも私が感銘を受けたポイントをいくつかピックアップします。
マネキンのコーディネイトなどは、それこそ「センスや経験が問われる作業」に思えますが、
無印良品ではこれもマニュアル化しています。
(中略)
どんな作業にも「うまくいく法則があります。それを見つけ、標準化するのです(P16)
現場の問題点を知っているのは、やはり現場の人間です。
(中略)
マニュアルは、それを使う人が、つくるべきなのです。(P78)
マニュアルは徹底して具体化しなければなりません。
「商品を整然と並べる」と指導しても、人によって「整然と」のとらえ方はまちまちです。
これを統一させるために、「整然とはどういうものか」を定義づける必要があります。(P83)
一例として、MUJIGRAMの「売り場の基礎知識」にはこう書いてあります。
「売り場」とは
何:商品を売る場所のことです
なぜ:お客様に見やすく、買いやすい場所を提供するため
いつ:随時
誰が:全スタッフ
このように、冒頭で「何」「なぜ」「いつ」「誰が」の四つの目的を説明してから、
ノウハウの説明に入っていくというフォーマットになっているのです。
「これぐらいのこと、言わなくてもわかるのでは」と思うかもしれませんが、
その一方的な思い込みこそ、
個人の経験や勘に頼りがちな風土をつくってしまうのです。(P87~88)
商談のメモも部署内全員で共有するようにマニュアル化してあります。
(中略)
誰のために商談するのか、何のために商談するのかという本来の目的を考えたら、
組織のため、ひいては店を訪れるお客様のためなのだという結論に達します。
したがって、その情報はオープンにして組織に蓄積すべきなのです。(P96)
私の心に響いた箇所だけを書き出しましたが、
この他にも改革の反対勢力との戦い方や残業のなくし方など、
会社をより良く変えていく為のアイディアが満載です。
久し振りに心から人にお薦め出来る本に出会いました。
※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。