こんにちは。
雨や病気で出来なかったロードバイク通勤を今日10日振りくらいにしてみたら
脚力の落ちっぷりに愕然とした山田です。
最近の三陽商会は蜂の巣状態と言っていいでしょう。
いわゆる「バーバリーショック」を報じるメディアは
三陽商会を総攻撃。
Googleで「三陽商会」のニュース検索をして
1ページ目に登場したニュースのタイトルを並べてみるだけでも
その叩かれっぷりはすさまじさがわかります。
バーバリーなき後も欧米ブランドに頼る三陽商会:日経ビジネスオンライン
バーバリーに逃げられた!名門・三陽商会の「苦悩と決断」売り上げの半分を失う……会社は大丈夫なのか | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
三陽商会、バーバリーに代わる収益柱みえず ファンドや大株主による買収観測も浮上 | ビジネスジャーナル
ファッション業界に身を置くものとして、
上記のニュースサイト以外にもファッション専門ニュースサイトや
個人ブログなどでバーバリーショックに関する記事は
結構な数を見てきましたが、
三陽商会に好意的な記事はまずありません。
私は三陽商会とは何の利害関係もないし、
多分今まで三陽商会の商品を購入した事もないので
三陽商会には特に思い入れもないのですが、
ここまで叩かれていると少し気の毒になってきます。
ですので、今回は三陽商会を擁護する記事を書いてみます。
私が三陽商会を擁護する唯一の理由。
それは
MACKINTOSH PHILOSOPHYがいい感じだから
(メンズしか知らないけど)
です。
MACKINTOSH PHILOSOPHYとはコートで有名な英国ブランド、
MACKINTOSHのセカンドラインです。
こちらがブランドサイト。
マッキントッシュフィロソフィー | MACKINTOSH PHILOSOPHY
MACKINTOSH PHILOSOPHYの特徴は機能性を重視した企画です。
MACKINTOSH PHILOSOPHYは私が好きなファッション誌、
Beginのタイアップ記事で目にする事が多いのですが、
そこで取り上げられている商品は
適度なファッション性と充実した機能性が両立されており、かなり魅力的に見えます。
例えば、ブランドサイトでも独立したページがあり、
TROTTER® (トロッター) | マッキントッシュフィロソフィー MENS | MACKINTOSH PHILOSOPHY
MACKINTOSH PHILOSOPHYのアイコンとも言うべきトロッタージャケット。
サイトから紹介文を引用すると
マッキントッシュ フィロソフィーのトロッターシリーズは、英国伝統のトラッドスタイルと現代的な機能が融合した新しいコンセプトのコレクションです。マッキントッシュ フィロソフィーのトロッターシリーズは、これからもファッション性と機能性を追及し、ビジネスやトラベルで活躍する洗練されたコレクションを毎シーズン展開します。との事。
Beginの記事を見ても
私が日常的にジャケットを着る機会があれば
思わず手に取ってしまいそうな訴求力のある商品です。
他にも
シューズメーカーとコラボした
一見レインシューズに見えないレインシューズや
防水性のあるスプリングコート、
薄くて軽いのに防風機能を持ったピーコートなど、
「こんなアイテムが欲しかった」という声が聞こえそうな商品を多数リリースしています。
また、機能性だけでなく、
イタリアの老舗生地メーカー、ロロピアーナ社の生地を使用したり、
日本の老舗人気デニムブランド、BLUE BLUEとコラボしたりと
ファッション的な話題性も充実。
中心価格帯はジャケットが3.5万円、シャツが1.5万円程度とそれ程高価な訳でもなく、
それなりにオシャレを気にしつつ快適性も追求したいビジネスマンには
打ってつけのブランドだと思います。
近年のアパレル企業はファッション性だけでは勝負し辛くなって来ています。
当ブログで取り上げてきたようにライフスタイルショップの隆盛や
山田耕史のファッションブログ: 生活密着型ライフスタイルショップは受け入れられるか。
山田耕史のファッションブログ: 日本はライフスタイル後進国?NYで知ったファッション文化の奥深さ。
こだわりの素材にフォーカスを当てた商品が増加している事がその証拠ですが、
山田耕史のファッションブログ: 次世代コラボレーションスタイルを感じさせるナノユニバース×西川産業。
各社の様々な取り組みの中でも最も消費者に伝わりやすく、
現時点で多くの企業の売上げに繋がっていると思われるテーマは「機能性」です。
山田耕史のファッションブログ: マルイの売上げを伸ばしたファッション×機能。
山田耕史のファッションブログ: 加速するベーシックデザイン×機能。
たったひとつのメンズブランドで膨大な社員数を抱える
総合アパレルメーカーの経営を支える事は不可能でしょうが、
アパレルがファッション性だけでは勝負し辛くなった今、
ファッションに日本企業らしい機能性をプラスする服作りのノウハウは
大きな武器になるのではないかと思っています。
※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。
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