こんにちは。
数ヶ月サボっていたジョギングを再開したら案の定筋肉痛になって
継続は力なりを痛感した
ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
日本で一番服を売る企業、ユニクロ。
柳井会長兼社長が毎週直々にチェックしている事でも有名なユニクロのチラシは
最も優れた日本のファッションメディアである、という考えのもと
毎週分析をしているユニクロチラシ定点観測vol.14(2014年12月26日)です。
-----今までのユニクロチラシ定点観測-----
2014年12月23日
号外で冬物を売り切る。【ユニクロチラシ定点観測vol.13】
2014年12月21日
クリスマスの主役はやっぱり子供。【ユニクロチラシ定点観測vol.12】
2014年12月12日
投入!梅春アイテム。【ユニクロチラシ定点観測vol.11】
2014年12月5日
ファッションに興味が無い層をいかに取り込むか。【ユニクロチラシ定点観測vol.10】
2014年11月28日
しつこいくらいにギフトをアピール。【ユニクロチラシ定点観測vol.9】
2014年11月21日
今のユニクロの最強っぷりを見せつけられた30周年感謝祭。【ユニクロチラシ定点観測vol.8】
2014年11月14日
デザインの違いをわかりやすく訴求。【ユニクロチラシ定点観測vol.7】
2014年11月7日
キラーアイテム、スリム暖パンは訴求方法も新しい。【ユニクロチラシ定点観測vol.6】
2014年10月31日
売れたアイテムだからこそアピールが必要。【ユニクロチラシ定点観測vol.5】
2014年10月24日
顧客像を見極める事が必要【ユニクロチラシ定点観測vol.4】
2014年10月17日
商品を買う気にさせる情報とは何か?【ユニクロチラシ定点観測vol.3】
2014年10月10日
デザインは毎週変わる?ユニクロチラシ定点観測中。
2014年10月3日
ユニクロの叡智が詰まったチラシの秘密。
・年末休暇突入号はルームウェア
前回の号外から3日後の12月26日に配信されたチラシ。
ここから正月休みを狙ったチラシラッシュになります。
今回は
「ユニクロ年末年始の大応援特価が本日からスタート!歳末特大セール」
と銘打っています。
メインはフリースセット。
ルームウェアですね。
レディスは
「北欧テイストのやさしい色柄いっぱい!」
とデザイン訴求、
メンズは
「お部屋でのんびりリラックス!」
とシーン訴求、
キッズは
「キュートな冬柄がふんわり包み込む!」
とデザイン&雰囲気(とでも言えばいいのかな?)訴求。
このチラシで知ったのですが、こちらのフリースセット、
「トップスはふわふわフリース×ボトムスは柔らかフランネル」
とトップスとボトムスとでは素材が違うようです。
ウェアだけでなくソックスやルームシューズなどの雑貨も訴求。
表面左下はヒートテック。
発熱、風合い、保温、ストレッチなど
昨日を「ユーザーの声」で紹介。
こちらは
保温、抗菌、消臭、ストレッチ、発熱。
ここらへんはオンラインストアの口コミで収集しているのでしょうか?
右上は様々な防寒アイテム。
本格ダウンは
「歳末徹底値下げ」
と題し、大きく値下げ。
暖パンは防寒性や動き易さ、ファッション性など幅広くアピール。
レディスのウォームイージースカートは
「スカートとして」
「膝掛けとして」
「ケープとして」
と3WAYをアピール。
個人的にはよいアイテムだと思うのですが、売れていないのでしょうか。
・冬にエアリズム
表面右下はインナーと歳末特価。
前回の号外でもインナーは訴求されていましたが、
今回は別のアイテムを訴求。
面白いのはこの時期にエアリズムを訴求している事ですね。
冬場でも暖房の効いた電車内や商業施設内では汗をかく事がありますので、
「意外と汗をかく冬でもサラッと爽やか」
なエアリズムは冬でも一定の売上げを見込めるのかもしれません。
・春物は「長く着られる」がキーワード
裏面です。
こうやって全体を眺めるとかなりのアイテム数。
インナーダウンの新作が登場。
「今から春まで大活躍!雨にも負けないダウン」
「新開発!耐久撥水加工で雨や雪がしみ込みにくい」
ウルトラライトダウンと
「春カラーで着こなしを明るく」
「インナーダウンとして着られるから今から大活躍!」
としてウルトラライトダウンキルトをプッシュ。
どちらも長期間着られる事を強くアピールしています。
ウルトラライトダウンジャケットは柄やデザインを訴求。
今回は春アウターが投入されました。
レディスのミリタリーコートとジャージ素材ジャケット、
そしてメンズのブレザーです。
ブレザーは私も14秋に購入して一番ヘビーローテションしたアウターでした。
ユニクロのブレザーはまだ実物を手にとっていませんが、
クオリティを是非確かめたいですね。
アウターだけでなく、カットソー類も春物。
レディスはワンピース、
ユニセックスのスウェットが登場しています。
ニューヨーク、ブルックリン、ピーナッツとアメリカ色が強いですね。
・春ボトムスで着こなしを新鮮に
ボトムスも新作が続々。
レディスはレギンスパンツやスリムフィットジーンズ、アンクルパンツなど。
「新しい柄で着こなしを新鮮に!」
というキャッチコピーで春物をアピールしています。
更に、
「さらに動きやすく」
「さらに美脚に」
などといった機能面も訴求。
メンズも
「脚をすっきり見せるシルエットに」
「ストレッチ性抜群で細身でも動きやすい!」
と機能面を訴求。
ジーンズは
「高品質デニムの代名詞!赤耳デニム」
と素材をアピールしています。
春ニットはコットンカシミア素材。
カラーバリエーションを揃えて展開するようです。
裏面右上はキッズとベビー。
レディス、メンズ同様キッズでも
プリントスウェットはニューヨークやピーナッツなど。
春物として
「かわいらしいワンピースが新登場!」
のスウェットワンピースや
「春らしいカラーが新登場!」
のイージーパンツが掲載されています。
・【今回のポイント】売れない春物は「長く着られる」をアピール
今回のポイントは徐々に数を増やしてきた春物の訴求方法。着こなしを新鮮にする柄パンツやインナーダウンなど、
寒い冬でも春物に手が伸びるような訴求をしています。
おそらく今後春物の訴求方法はだんだん変化していく筈なので
それをチェックしていきたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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