【このエントリのポイント】高品質な昔の服は長く愛用するのに向いている
こんにちは。
今週末実家に帰省予定の
ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
・リサイクル、リビルド、リフォーム、リペア
久し振りにファッション誌で感銘を受けたのでシェアします。
GO OUT 2015年4 月号の「ずっと、愛用。」という特集です。
リサイクル、リビルド、リフォーム、リペアといった言葉をキーワードに
取り壊した建物から出た廃材をリサイクルした家具や
今でも当時のモデルを修理しながら乗る愛好家が多い
1984年発売のフォルクスワーゲンゴルフⅡなど、
長年の愛用に耐える品々が紹介されていますが、
GO OUTはファッション誌ですのでこの特集のメインはファッショングッズ。
ファッション業界人の愛用品がそのエピソードと共に紹介されています。
その愛用品がどれも格好良いのです。
・リペアされた服の格好良さ
例えばこちらのシャツ。最初は普段着だったシャツ。
いくら既婚でもヘタれないため、破れた所をリペアしていたら
リペアした部分が好評となったそうです。
また、こちらのBarbourのジャケットは16年間の愛用品。
ハンドウォーマー周りと肘と袖口の部分は3回も直しに出しているそうですが、
そのツギハギの感じがお気に入りになっているそうです。
どちらのアイテムも
他にも格好良いものが多かったのでもっと紹介したいのですが、
これくらいにしておきましょう。
GO OUTを御覧ください。
・18年間穿き続けているジーンズ
単純な思考の私はこの特集を読んで直ぐ感化され、
最近着ていなかったこのアイテムをクローゼットから引っ張り出しました。
18年程前、高校生の時に購入したLeeのジーンズです。
破れた所は布を当てて自分で縫っています。
最近またジーンズを穿きたい気分になっていたのですが、
ポケットのスレキが破れており、直すのが面倒だったので放置していました。
が、GO OUTを読んで一念発起。
ポケットも自分で修理して昨日久し振りに穿いて仕事をしていました。
・昔の服は良い服
先日、堕落する高級ブランドという本を読んだのですが(近々感想エントリを書きます)
この本によるとプラダのようなラグジュアリーブランドでも90年代の商品と
近年の商品ではクオリティが全く違うそうです。
今の商品は昔の商品と比べてランクの下がる生地や素材を使って
コストダウンを図っているそうです。
ファストファッションブランドの隆盛というようなファッション産業の業界構造の変化や
経済状況、人々の価値観の変化により服の値段は下がり続けています。
勿論下がっているのは値段だけではありません。
値段が下がればその分(大抵の場合その分以上)品質も下がるのです。
あくまでも私の寒色ですが、
セレクトショップのオリジナルアイテムの品質も昔と比べると下がっているような気がします。
今回ご紹介したGO OUTの特集内でも
某有名ブランドのスニーカーは今より昔のモデルの方が
良いレザー素材を使っているのではないか、
というコメントがあります。
昔の服はリペアして使い続けるのに向いている高品質なものが多いのです。
・長く愛用する為に
私は服飾専門学校を卒業しておりひと通りの服づくりは出来るので
ある程度の直しは自分で出来ますが、
そうでない方はお直し屋さんに出さなくてはなりません。
今時、ミシンがある家庭も珍しいでしょう。
以前アウターの袖詰めなど、自分でするには難しいお直しを
お直し屋さんに頼もうと思って調べた事があるのですが、
新品の服が買えるくらい(もしくはそれ以上!)高い料金だったので諦めました。
長く使い続ける為に、もっとお直しのハードルが下がれば良いなと思うのですが、
もっとお直しをする人が増えればお直し屋さんの料金が下がったりするのでしょうか。
何か良い方法はないですかねぇ。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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このエントリを書いた人
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