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たった5年で渋谷のメンズファッションはこんなに変わった。






こんにちは。ドラッグストアの納豆55円セールを心待ちにしているファッションアナリスト山田耕史​(@yamada0221)です。

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<オススメ人気過去記事>
ファッションなんてカンタンです。ダサい服を着なければいいのです。
 
 
シューズやバッグはAmazonで。メリットありまくりです。

  
  



僕は以前、ココベイというファッション企画会社で働いていました。


売れるファッション企画 ココベイ

そこで担当していた業務のひとつに、ストリートリサーチという資料の作成があります。


調べる | 売れるファッション企画 ココベイ

定点でストリートスナップを撮影し、ファッションの傾向を分析するのです。

ちなみに以前はこの資料を使ってこんな記事を書きました。



山田耕史のファッションブログ: TOKYO BASE(STUDIOUS)の「成長の余地」を考えてみました。



・メンズも5年でこんなに変わっている​



今回はストリートリサーチを使って、​ ​渋谷のメンズファッションの変化を見てみます。

こちらは​2017年5月の渋谷のストリートリサーチの1ページ。



7つのファッションテイストを設定し、撮影対象を分類しています。

開襟シャツを着ていたり、無地Tシャツを着ている人は「カジュアルセレクト系」に分類されています。



ロックTシャツを着ている人はロック系など。確かにこんな感じのファッションの人はよく見かけます。



では、5年前はどうでしょう。

こちらは​2012年5月の渋谷のストリートリサーチです。ぱっと見はあまり変わってなさそうですが、よく見て下さい。



今では全く聞かなくなった言葉、​「サロン系」がファッションテイストのひとつとして存在していることに驚かされます。特に右のふたり。オジボーイですね。覚えていますか?たった5年前、こんなベストにループタイをした若者がうじゃうじゃいたのです。



Amazonで探してみたら今も売っていました。

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そうそう。この​ヒゲモチーフも当時たくさんあったんですよね。今のティーンズなんかは知らないかもしれませんが、Tシャツのプリントなんかでもよく目にした​当時の大ヒットデザインなんです。​2017年の今の価値観で考えるとなかなか厳しいアイテムですが、これがオシャレとされていたんです。

・7分袖の栄枯盛衰​



ストリートリサーチでは、そのときどきのトレンドのアイテムやデザイン、着こなしも分析しています。

そういった細かいところを見ていくと、更に変化の激しさを感じます。

2012年5月のストリートリサーチをでは、今ではほとんど見かけなくなった7分袖シャツが大人気。1回の撮影でこれだけのカラーバリエーションが集まるのは、当時は7分袖シャツを着ている人が大変多かった証拠でしょう。当時は僕もココベイで働いており、メーカーやショップのブランディングやディレクションなどを担当していたのですが、7分袖は必須のアイテムでした。



7分袖人気は相当なものだったようです。シャツだけではありません。カーディガンや、



テーラードジャケットまで。



2017年の今、7分袖の服を着ている人はなかなか見かけなくなりました。こちらは2017年5月のトップスアイテムの集計です。



7分袖シャツを着ている人は323人中たったの7人。2.2%という割合でした。

・トレンドが終わった服の行方​


レディスに比べ、メンズファッションは変化に乏しいとよく言われますが、メンズも充分にトレンドの影響を受けており、たった5年でこんなにも変化しているのです。

付けられなくなったループタイや着られなくなった7分袖の服は今どうなっているんでしょう?捨てられたか、タンスの肥やしになっているか、二束三文でトレファクにでも売られたか。

ちなみに今、2017年5月のストリートリサーチで取り上げられているのはこんな感じです。ラインパンツ、ガチャベルト。セレクトショップでもよく見かけるアイテムですね。





このあたりのアイテムも5年後には街では見なくなっている確率は高そう
です。


・ファッションの楽しみかた​



僕はトレンド情報を扱う仕事を続けてきた結果、トレンドの服を買うことはまずなくなりました。

また、今後のファッションの行く末を考えていると、トレンドは消滅してしまうと思っています。


山田耕史のファッションブログ: ファッショントレンドが消滅すると思う、3つの理由。

ファッションの楽しみかたは自由です。トレンド情報を逐一チェックして、1年や2年しか着ない服を買う楽しみもアリでしょう。

ですが、それ以外の楽しみかたってあまり紹介されてこなかったと思います。今までも、これからも、僕は
トレンドという価値観ではないファッションの楽しみかたをご紹介できればと思っています。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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