こんにちは。
格好良いなと思って試着したジャックパーセルが似合わなかった
ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。
日本で一番売れているファッション企業であるユニクロの柳井会長兼社長が
毎週直々にチェックしているユニクロのチラシは
最も優れた日本のファッションメディアであるという考えのもと、
毎週分析をしているユニクロチラシ定点観測vol.6(2014年11月7日)です。
-----今までのユニクロチラシ定点観測-----
2014年10月31日
山田耕史のファッションブログ: 売れたアイテムだからこそアピールが必要。【ユニクロチラシ定点観測vol.5】
2014年10月24日
山田耕史のファッションブログ: 顧客像を見極める事が必要【ユニクロチラシ定点観測vol.4】
2014年10月17日
山田耕史のファッションブログ: 商品を買う気にさせる情報とは何か?【ユニクロチラシ定点観測vol.3】
2014年10月10日
山田耕史のファッションブログ: デザインは毎週変わる?ユニクロチラシ定点観測中。
2014年10月3日
山田耕史のファッションブログ: ユニクロの叡智が詰まったチラシの秘密。
・ヒートテックはレディス、メンズ別のキーワードで訴求
今回の表面。
今回のメインはヒートテックです。
レディスは
「保温」
「静電気防止」
「重ね着してもすっきりとして、お出掛けが暖かく快適。」
メンズは
「消臭」
「ストレッチ」
「1枚でも暖かいので、外出にも便利。」
と、別々のキャッチフレーズで訴求。
レディスはファッション性、メンズは機能性という訴求はいつも通りですね。
・キラーアイテム、スリム暖パン登場!
今回はその他に、日替わり特価
「冬の決定版ニット」、
「冬のお出掛けに便利なボトムス」
を訴求。
ボトムスの中で注目は
「洗練されたスリムタイプが登場!」
と銘打たれた暖パンでしょう。
今までのユニクロの暖パンはとてもスタイリッシュとは言えない
オジサン、オバサンっぽいものでした。
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/077563
今回発売されたスリムタイプはファッション性を訴求。
http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/warmeasy/men/
このアイテムなら若い人にも売れそうです。
今年の冬の目玉商品になるのではないでしょうか。
・暖パンではレディス、メンズの訴求方法がいつもと逆転
メンズは
「腰裏にもフリースを使い保温性アップ」
「ウェストにはボタンを付けてすっきり見せる」
「ストレッチ性が抜群で細身でも動きやすい」
と、ユニクロでは珍しくファッション性がメインの訴求。
レディスは逆に
「ウェストはリブ&コードで調節しやすい」
「細身でもはきやすい裾ファスナー」
「裏フリースが抜群に暖かく肌触りも良い」
と機能性をアピールしています。
これは女性が暖パンというアイテムに馴染みが無く、
まずは暖パンの機能性を知ってもらう必要があるからでしょう。
・フリースは柄、素材感をアピールしてファッション性を訴求
裏面です。
ボアスウェット、
冬アウター、
ヒートテックルームウェア、
インナー、
フリースを訴求。
・【今回のポイント】アイテムによって訴求方法を変える
今回のポイントは暖パンの訴求方法。
通常ユニクロではメンズ=機能、レディス=ファッションを訴求していますが、
レディスには馴染みのない暖パンは機能を訴求しています。
メンズにはこう、レディスにはこう、という型にはまった考え方でなく、
アイテムによって柔軟に訴求方法が必要だという事が学べました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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