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ユニクロ史上最高のシャツ。「イネスコレクション」コットンツイルシャツ超詳細レビュー。






こんにちは。健康第一が家訓のファッションアナリスト山田耕史​(@yamada0221)です。

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(2017/9/6更新)

ユニクロのイネス・ド・ラ・フレサンジュ コレクションが先週の金曜日に発売され、当日に全型レビューの記事を書きました。


山田耕史のファッションブログ: 超シンプル&高コスパで地雷ナシ。ユニクロ「イネスコレクション」全型レビュー。

今回はその詳報です。僕が実際に購入した商品を詳しくご紹介します。僕が購入したのはこちらの2点。



ユニクロ|コットンツイルシャツ(長袖)+E|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)



ユニクロ|スリムフィットコットンパンツ+E|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)

今日はコットンツイルシャツについてレビューします。スリムフィットコットンパンツのレビューは明日公開予定です。


・シンプル、ベーシック​



イネスコレクションの最大の特徴はシンプルでベーシックなデザインです。このシャツも本当にシンプル。


(一度洗濯機にかけ、自然乾燥させて状態で撮影しています)

まずは襟。エクストラファインコットンシャツに代表されるように、



ユニクロ|エクストラファインコットンブロードシャツ(長袖)|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)

ユニクロのカジュアルシャツはほとんどがボタンダウンです。ボタンダウンはスポーツのときに襟がはためかないために考案されたディテールで、シャツにカジュアルな印象を加えます。

それに対しイネスコレクションのコットンツイルシャツはレギュラーカラー。



​レギュラーカラーはカジュアルなボタンダウンよりも上品な印象なうえにレギュラーカラーのほうがベーシックなデザインなので汎用性が高くなります。どんなアイテムにも合わせやすいのです。

ユニクロのオックスフォードシャツと並べてみました。



前立て(ボタンが付いている部分)も違います。





イネスコレクションは前立てがフレンチフロントと呼ばれる仕様。ボタンダウンシャツなどに用いられるプラケットフロントに比べるとクラシカルなデザインで、​シンプルで上品な印象になります。

僕はコムデギャルソンなどのデザイナーズブランドにどハマりしていたころに買った、かなりアバンギャルドなデザインの高いパンツをいくつ持っているのですが、そのようなアイテムに合わせるにはボタンダウンシャツは印象がカジュアル過ぎてマッチしません。

レギュラーカラーでフレンチフロントのシャツなら普通のジーパンやチノパンだけでなく、そういったアバンギャルドなデザインのパンツでも合わせられるくらい汎用性が高いのです。


・カジュアルだけど上品な素材とディティール​



商品名にもある通り、このシャツに用いられている生地はツイル素材。折り目が斜めの畝状に見える織物で、トレンチコートやワークパンツなどの頑丈さを求められる服によく使われています。ジーパンに用いられるデニムもツイル素材のひとつです。

ですが、このシャツに用いられている生地は薄手で上品な印象。通常レギュラーカラーでフレンチフロントのシャツにはツイル素材よりも上品な印象のブロード素材がよく使われますが、前述のクラシカルなディティールのシャツにツイル素材を使うことで、​ ​上品さとカジュアルさをうまく両立させています。ブロード素材は硬質な印象になりがちですが、このシャツのツイル素材は柔らかく、毛羽立ちがあり、手触りがよく、優しい印象です。

素材はボタンもオックスフォードシャツのものよりも薄く上品な印象。



ディテールで唯一のマイナスポイントが、裾の脇に配されたイネスコレクションのシグネチャーである赤のステッチです。これはガジェットと呼ばれる補強布で、ユニクロくらいの価格帯では省略されることが多いのですが、そういって面でもこの商品のコストパフォーマンスの高さがわかるでしょう。発売前はこの赤いステッチが目立つのではないかと心配していましたが、実際に商品で見るとほとんど気になりません。多分知らない人でないとその存在にも気づかないでしょう。





・洗練されたシルエット​



176cm65kgの僕はユニクロのトップスはいつもMサイズを着ています。ですが、この商品はLサイズを購入しました。理由は背面を見ればわかります。



縦に筋が2本入っています。これはダーツと呼ばれるディティールで、シルエットを細くするために縫い目を入れて余分な布を削り取っているのです。



裏側を見るとよくわかります。




このディテールによりシルエットが細身になることで、このシャツが上品で洗練された印象になります。こちらはこのシャツのサイズ表です。

http://www.uniqlo.com/jp/store/support/size/403058_size.html

こちらは通常ラインのユニクロのオックスフォードシャツのサイズ表。



同じLサイズで比較すると、イネスコレクションは身幅が54cmなのに対して通常ラインは58cm。イネスコレクションのほうがかなり細身なのがわかります。


http://www.uniqlo.com/jp/store/support/size/400652_size.html

着用してみました。



176cm65kg Lサイズ着用

一緒に購入したスリムフィットパンツ(山田耕史のファッションブログ: 気軽に上品。ユニクロ「イネスコレクション」スリムフィットコットンパンツ超詳細レビュー。)にあわせて見ました。裾を出してカジュアルに着てもOKな丈



タックインすれば、ビジネスシーンでも充分使えます



テーラードジャケットとの相性も良好です。ネクタイをしても良さそうですね。



・納得のユニクロクオリティの縫製​



次は縫製に関して。シャツの縫製でミスしやすいのは襟とカフス(袖口)です。僕は服飾専門学校でデザインとパターンを学んでいたんですが、シャツの襟とカフスは苦手で何度もやり直した記憶があります。

ユニクロの商品の縫製は基本的にとても高いレベルだと思います。このシャツもほぼ満点と言えるクオリティです。



特にタグの上あたりや、ボタンの周辺は布の裁断と縫製が正確でないとミスしがちです。実際、1万円以上するセレクトショップオリジナルアイテムのシャツでも、ここの縫製が乱れている商品は少なくありませんが、イネスコレクションのシャツには目につくミスはありませんでした。





ボタンホール周りは凝ったステッチになっています。




カフス周辺も綺麗です。





この辺りも生地を3枚4枚と重ねて縫製するのでミスのしやすいところですが、綺麗です。





袖の上のほうから脇にかけても、ステッチが乱れている商品が多いのですが、この商品は大丈夫でした。



ちょっとだけ気になったのはショルダーラインのステッチ。ですが、これは2,990円という価格を考えると、許容範囲でしょう。




・脅威のコストパフォーマンス​



そう、実際に商品を触っていると忘れがちになってしまいますが、このシャツは2,990円なんです。これだけ使えて上質なシャツが2,990円はまさに脅威のコストパフォーマンスだと思います。

人気なのか、あまり数を作っていなかったのか、今日(2017年9月5日)の時点でオンラインストアは欠品が出ています。





今までのユニクロの傾向から考えると、発売数日で欠品が出るくらいの人気商品は追加生産する可能性は少なくないと思いますが、もちろん追加生産しない可能性もゼロではないので、気になっている人はお早めの購入をオススメします。

ちなみに、イネスコレクション取り扱い店舗は以下に記載されていますが、かなり少数なのでお気をつけください。

店舗検索 - UNIQLO ユニクロ

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